開催要領
1.開催趣旨
食料・農林水産業の生産力向上と持続性の両立をイノベーションで実現させるための政策方針「みどりの食料システム戦略」を踏まえ、畜産分野では持続的な畜産物生産への転換に向けて、国産飼料の生産・利用の推進を図ることが重要である。
飼料畑における雑草の発生は、飼料作物の生育初期の競合による生長抑制だけでなく、過繁茂による収穫阻害、異臭や有毒成分を含むことによる飼料価値の損失など国産飼料の生産を阻害する大きな要因であり、適切な対策が必要である。昨今、国産濃厚飼料として、水田を生産基盤とする子実トウモロコシ栽培が広がりつつあるが、大豆作で問題となる帰化アサガオ類の防除に生かしたいと考えて導入している事例もある。
そこで、本研究会では、飼料用トウモロコシ栽培における様々な雑草種の雑草リスク評価および近年開発された雑草防除に関わる新しい技術について情報共有を図るとともに、飼料用トウモロコシの安定生産に向けた課題として雑草対策について議論する。加えて、飼料畑とともに重要な国産飼料資源である草地利用に関する研究・技術と、子実トウモロコシ生産・利用に関わる最新の情報について紹介する。
2.開催日時
令和6年11月26日(火)13:00 ~ 11月27日(水)11:40
3.開催場所
新宿区角筈区民ホール(https://shinjuku.hall-info.jp/tsunohazu/)
4.概要
第1日目:11月26日(火)
開会・挨拶
(13時00分 ~ 13時10分)
農研機構 畜産研究部門 所長 田島 清
行政施策の紹介
座長:農研機構 畜産研究部門 畜産飼料作研究領域長 石崎 宏
飼料をめぐる情勢
(13時10分 ~ 13時40分)
農林水産省 農林水産技術会議事務局 加藤直樹
飼料用トウモロコシの安定生産の向けた雑草対策
座長:農研機構 東北農業研究センター 緩傾斜畑作研究領域 森田聡一郎
飼料用トウモロコシ栽培における雑草リスク評価-サイレージ・子実利用の違いと、水田輪作への子実トウモロコシ導入効果-
(13時40分 ~ 14時25分)
京都大学 農学部 黒川俊二
休憩 (14時25分 ~ 14時40分)
飼料用トウモロコシ畑の警戒雑草を見つける画像認識技術
(14時40分 ~ 15時10分)
農研機構 植物防疫部門 雑草防除研究領域 松橋彩衣子
飼料用トウモロコシ畑の厄介者ワルナスビの新たな防除法
(15時10分 ~ 15時40分)
農研機構 畜産研究部門 畜産飼料作研究領域 内野 宙
飼料用トウモロコシ畑におけるアレチウリ防除-空撮画像とAIによる群落検出-
(15時40分 ~ 16時10分)
信州大学 農学部 渡邉 修
休憩 (16時10分 ~ 16時25分)
総合討論 (16時25分 ~ 17時05分)
事務連絡・閉会 (17時05分 ~ 17時10分)
情報交換会(Y's(ワイズ)新宿エステック情報ビル)18:00~20:00
第2日目:11月27日(水)
研究・技術・事例紹介
座長:農研機構 畜産研究部門 畜産飼料作研究領域 田村健一
耐雪性に優れるイタリアンライグラス早生品種「クワトロ-TK5」-寒冷地における温暖化対策としての二毛作-
(9時30分 ~ 10時00分)
農研機構 東北農業研究センター 緩傾斜畑作研究領域 久保田明人
夏枯れに強く、初期生育の良いイタリアンライグラス型フェストロリウム「那系37号」
(10時00分 ~ 10時30分)
農研機構 畜産研究部門 畜産飼料作研究領域 清 多佳子
休憩 (10時30分 ~ 10時40分)
座長:農研機構 畜産研究部門 飼料連携調整役 須永義人
耕畜連携による穀物生産を基軸とした循環型農村経済圏の構築を目指して
(10時40分~11時10分)
山形大学 農学部 やまがたフィールド科学センター 浦川修司
「子実用トウモロコシ生産・利活用の手引き(都府県向け)」改定の概要
(11時10分~11時40分)
農研機構 畜産研究部門 畜産飼料作研究領域 阿部佳之
閉会 (11時40分)
5.参集範囲
農林水産省、独立行政法人、国立研究開発法人、都道府県、大学、団体、民間企業等の関係者
6.参加申込み ※参加申込みは終了いたしました。
下記よりお申し込みください。
https://prd.form.naro.go.jp/form/pub/naro01/r6jikyushiryou
申込締切
11月8日(金曜日)
※研究会の参加は無料です。情報交換会については、参加費お一人様5,000円です。なお、希望者多数の場合は、先着順200名様(情報交換会100名様)で締め切らせていただきます。
※席数(情報交換会も)にまだ少し余裕がありますので、締切りを11月8日(金)まで延長致します。参加希望される方は早めにお申し込みください。
7.主催等
主催: 農研機構 畜産研究部門
共催: 自給飼料の生産性向上研究開発プラットフォーム