開催趣旨
海外でトマトの大害虫として知られているトマトキバガが、2021年に日本で初めて確認された。その後、急速に分布を拡大し、2024年12月までに国内全ての都道府県で確認された。当初はフェロモントラップでの誘殺のみが確認された地域が多かったが、2023年以降、トマトでの食害が散見されるようになり、本害虫に関する情報の提供が各地域から求められるようになっている。そこで、侵入直後から本害虫の発生予測手法の確立と防除技術の開発を目的に開始されたイノベーション創出強化研究推進事業(課題番号04019C2)で得られた成果について、都道府県の病害虫担当者や生産者等を対象に情報発信する。
注 : 本シンポジウムでは、イノベーション創出強化研究推進事業で得られた成果を中心に情報を提供します。トマトキバガが検疫有害動植物(侵入警戒動植物)に指定されているため野外での試験が実施できず、成果の多くは室内試験での結果によるものです。よって、防除技術やその有効性などについてハウス等(野外)での検証はできていないため、具体的な防除方法や防除体系などを提示することはできていません。その点をあらかじめご理解ならびにご了承いただいた上で、ご参加いただきたくお願い申し上げます。

主催
イノベーション創出強化研究推進事業04019C2コンソーシアム(代表機関 農研機構植物防疫研究部門)
開催日時
令和7年2月27日(木曜日)10時00分~16時00分(予定)
開催方法
Microsoft Teamsウェビナーによるオンライン開催
プログラム(予定)
- トマトキバガに関する基本情報-海外における知見と国内分布- 水谷 信夫(農研機構)
- 海外飛来と国内分散について[参考情報] 大塚 彰(農研機構)
- 国内における生態
- トマトおよび野生寄主植物における発生状況とフェロモントラップによる誘殺消長
- 九州における発生状況 春山 靖成(熊本県農業研究センター)
- 東北における発生状況 村上 珠利(岩手県農業研究センター)
- 国内における越冬について[参考情報]松倉 啓一郎(農研機構)
- 同定診断技術
- 形態による識別方法吉松 慎一(農研機構)
- LAMP法による識別方法秋月 岳(農研機構)
- 防除技術[参考情報]
- 殺虫剤による防除の現状と薬剤抵抗性モニタリング真田 幸代(農研機構)
- 総合防除に向けた防除アイテムの整備
- 物理的防除技術(防虫ネット・蒸し込み) 黒木 尚(宮崎県総合農業試験場)
- 生物的防除技術(天敵)水谷 信夫(農研機構)
- 飼育方法
- トマトを用いた飼育方法 杉浦 直幸(熊本県農業研究センター)
- 人工飼育法の開発安達 修平(農研機構)
- 総合討論(参加者からの質問に対する回答を中心に)
参集範囲
公設試、普及センター、病害虫防除所、農林水産省(含む農政局)、大学、農研機構、JA、生産者、報道機関など
参加申込先
下記のURLもしくは右二次元バーコードから参加申込みフォームへ進み、各項目に必要事項をご記入ください。
参加申込については締め切りました。
お問い合わせは下記メールアドレスより御願いいたします。
オンライン開催のため、定員は設けておりません。申込定員は設けておりませんが、参加多数となった場合は途中で参加を締め切らせていただく可能性があります。登録時に自動応答メールが配信されますので、そのメールからウェビナーにアクセスしてください。参加キャンセルも配信メールから可能です。登録サイトにシンポジウムの内容に関する事前質問を受け付けておりますので、質問がありましたらご記入ください。また、登録後は下記の事務局あてのメールにてもご質問を受け付けます。ほかのメールと区別するため、ご質問はメールの件名を「事前質問」としていただきますようお願いいたします(質問締切 : 令和7年2月17日(月曜日))。氏名等の個人情報は、シンポジウムの開催・運営以外の目的には使用しません。
シンポジウムに関するお問い合わせ
農研機構 植物防疫研究部門 トマトキバガシンポジウム事務局
E-mail : TLM_symposium2025@ml.affrc.go.jp