国際活動

先進的な肉牛飼養技術導入に関するセミナー

平成29年6月2日~4日の3日間にわたり、食糧肥料技術センター(FFTC)、国際農林水産業研究センター(JIRCAS)、農業・食品産業技術総合研究機構(NARO)およびタイ王国のスラナリー工科大学(SUT)の合同国際シンポジウム『Seminar on Adopting Smart Beef Cattle Feeding Techniques (先進的な肉牛飼養技術導入に関するセミナー)』をスラナリー工科大学(タイ:ナコンラチャシマ)で主催しました。タイにおいては、現行の粗放的な飼養から集約的な飼養への変換により25%の温室効果ガス削減につながると報告されています。また、この先進的・集約的な肉用牛飼養技術の導入により、生産効率向上による温室効果ガス削減が望める一方、霜降り肉等のような牛肉の高品質化も図れます。すなわち、この技術導入は、環境に対して良い効果を及ぼすばかりではなく、小規模農家にも多くの収入をもたらすと考えられます。そこで、タイ・日本・韓国・台湾・フィリピン・ベトナム・マレーシアおよびインドネシアからの16題の先進的な肉牛飼養技術導入に関する発表からなるシンポジウムを主催しました。農研機構からは、永井卓国際室長が座長として参加し、永西修畜産研究部門-企画管理部企画連携室長が、Feeding management of beef cattle in Japan(日本における肉牛飼育管理)と言うタイトルの講演を行いました。タイの肉牛農家を含む約150名の参加があり、活発な意見が飛び交う有意義な国際シンポジウムでした。