国際活動

農研機構 - イスラエル国立農業研究所国際シンポジウム

平成28年11月28日、世界人口の急激な増加や気候変動により、世界の水資源問題が注目されている。その中でも、農業用水は世界水利用の約70 %を占めていることから(WMO,2012)、その需要に対する供給の悪化が懸念されている。日本では、四国や島嶼地域のように水源が不十分な地域では、慢性的に水不足のリスクがある。まだ、東日本大震災では、津波の浸水により地下水が塩類化して、十分な水が得られない問題が生じている。さらに、今後、日本の生産者の海外進出を想定した場合には節水栽培の技術は必須となると考えられる。そこで、本シンポジウムでは世界的に優れた水利用技術を有するイスラエルの技術や研究開発の状況を紹介するとともに、関連する日本の技術や研究を紹介する.本シンポジウムをきっかけとして、両国の研究者、技術者による共同研究を立ち上げ、技術の融合による新技術の創出を図ることを目的に開催した。