国際活動

第8回G20首席農業研究者会議(MACS)への参加

第8回G20首席農業研究者会議(MACS)が、4月25日から26日にかけて東京(ホテルグランドパレス)で開催されました。本会議は、G20各国および国際研究機関の首席農業研究者および農業研究行政官が、世界の農業研究の優先事項について議論し、互いの連携強化を図ることを目的としています。本会議は2012年に始まり、今回はわが国が初めて議長国を務めたほか、G20すべての国を含む80名以上が参加しました。

本会議初日には、久間理事長が、農研機構の研究、農業を取り巻く国際状況、わが国の科学技術イノベーション政策と農業・食品分野でのSociety5.0実現に向けた取り組みについて基調講演を行いました。その後、主要議題である越境性植物病害虫および気候変動対応技術の導入について議論されました。農研機構からは、白戸康人温暖化研究統括監が気候変動対応技術に関する研究成果及び国際連携の取り組みについて紹介しました。

なお、会議中にはパネルおよび展示物で農研機構の研究成果が紹介されました。休憩時に提供された農研機構の成果物を利用した菓子や飲料品は好評を博しました。

本会議の前日(4月24日)には、東日本大震災で被災した宮城県沿岸部における農業復興の取り組み事例の紹介を目的としたフィールドツアーが開催されました。松田理事が、農研機構が取り組んできた農業復興に関する事業の説明をいたしました。その後、イチゴの大規模施設訪問ならびに農事組合にてロボットトラクタの実演と乾田直播技術の普及事例を紹介しました。多くの質問があり、参加者の関心の高さが伺われました。