「野菜導入型水田作営農モデル実証研究の視察会(兼キックオフミーティング)を開催」
日時
平成28年7月15日(金曜日)8時30分~17時00分
場所
北海道空知地区実証圃場および道総研中央農業試験場岩見沢試験地ほか
内容
北海道次世代水田作コンソーシアム(研究代表機関:北農研)は、革新的技術開発・緊急展開事業における「省力・低コスト化と持続的大規模経営を可能にする野菜導入型水田作営農モデルの実証」(平成27年度補正予算)の円滑な推進と成果の最大化を図ることを目的として、視察会およびキックオフミーティングを開催しました。
本事業の実証試験地として水田転換畑で加工用トマト露地栽培の機械化体系に取り組んでいる生産法人、ロボットトラクタを導入し、無人・有人トラクタの協調作業により麦および大豆の新しい省力体系を構築している生産者、自動操舵田植機および疎植省力栽培技術に取り組む生産法人の、それぞれの圃場の状況を視察し、専門POと共に進捗状況の確認と意見交換を行いました。
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露地トマト圃場の視察 | 水稲圃場の視察 |
北海道の水田作地帯では、農家人口の減少と経営規模拡大に対応した、省力・低コスト生産技術、後継者育成、転換畑での麦、大豆の生産性向上、露地野菜の導入による収益性の高い営農システムの構築が課題となっています。農研機構北海道農業研究センターでは、本事業により、これら課題に対応しています。
「ロボットトラクタの見学会」を開催
日時
平成28年7月7日(木曜日) 10時00分~11時15分
場所
道総研十勝農業試験場
内容
十勝・オホーツクスマート農業コンソーシアム(研究代表機関:北農研)は、攻めの農林水産業の実現に向けた革新的技術緊急展開事業「寒地畑作のてん菜、ばれいしょ、小麦の省力栽培技術と、ICTを活用した精密農業の実証」の推進に向け、ロボットトラクタの研究状況について、デモンストレーションを行って紹介しました。
北海道の畑作地帯では農家数の減少・規模拡大に対応した課題が多く、技術的にも収益性にも優れた技術体系を普及させ、根菜類等を組み入れた強靱な輪作体系を確立し、国際競争力が高い国産農産物を持続的に生産するとともに、実需に向けた供給を行なう必要があります。
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ロボットトラクタのデモンストレーションの様子 (右:無人走行、左:有人走行) |
見学する参加者の様子 |
ロボットトラクタはオペレータ不足に対応する技術として期待されています。この他にも、本研究では生産者、生産団体、実需、研究機関等が連携し、畑作物の省力生産、病害虫防除対策、高品質化、精密農業技術の構築、生産高度化に向けた情報利用と通信手段などについて、生産現場での実証・構築を推進していきます。
本見学会には約130名の参加があり、活発な意見交換が行われました。併せて、参加者に実証試験の詳細をご理解いただく良い機会となりました。
技術についての御質問や詳しい内容を御希望される場合は、下記までご連絡ください。
農研機構 北海道農業研究センター 大規模畑作研究領域
大規模畑輪作グループ長 辻 博之 TEL 0155-62-9284
「水田作地帯転換畑への子実用とうもろこし導入に向けた収穫実演会及び研修会」を開催
日時
平成27年10月29日(木曜日) 13時30分~16時30分
場所
(株)あららぎ農産、北村環境改善センター、岩見沢市
内容
北農研は、北海道の水田作地帯における大規模家族経営の実現に向けて、攻めの農林水産業の実現に向けた革新的技術緊急展開事業「道産米の国際競争力強化と持続的輪作体系の両立に向けた実証」により、1)春作業の軽減・分散やICT活用を中心とした省力作業技術を地下水制御やGPS基準局等のインフラを備えた高性能水田で展開、2)水稲の乾田直播や無代かき移植等による土壌物理性等改善や大豆、小麦に加えて子実用とうもろこしの導入による転換畑の生産環境改善、3)乾田直播水稲と畑作物の播種機や収穫期の汎用利用による機械コストの低減による省力化と田畑輪換における生産性の維持・向上効果の現地実証に取り組んでいます。
今回は、実証試験地の一つである岩見沢市北村において、「水田作地帯転換畑への子実用とうもろこし導入に向けた収穫実演会及び研修会」を開催しました。岩見沢市など南空知の水田作地帯において転換畑の生産性向上の手段として注目されている子実用とうもろこしの地域への円滑な導入拡大に向け、普通型コンバインによる収穫作業の実演と、子実用とうもろこしの導入や転換畑の生産性改善などに関する意見交換等を行いました。
本実演会には100名余りの参加があり、今後の省力化や生産性向上のための輪作などについて活発な意見交換が行われました。併せて、参加者に実証試験の詳細をご理解いただく機会となりました。
技術についての御質問や詳しい内容を御希望される場合は、下記までご連絡ください。
農研機構 北海道農業研究センター 水田作研究領域
上席研究員 村上則幸 TEL 011-857-9238
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事業の説明をする道総研中央農業試験場の 吉田邦彦研究主任 |
コンバインの性能等を説明する エム・エス・ケー農業機械(株)の中村 洋営業推進部長 |
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普通型コンバインによる収穫実演の様子 |
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研修会の様子 |
十勝スマート農業協議会 平成27年度第2回現地視察会を開催
日時
平成27年10月22日(木曜日)13時00分~16時00分
場所
士幌町農業協同組合ホール、小野農場
内容
十勝スマート農業協議会は、攻めの農林水産業の実現に向けた革新的技術緊急展開事業により、北海道の畑作地帯において、主要な担い手として想定される100ha規模の大規模雇用型法人経営、および作業支援組織との連携を前提とした50ha規模の家族経営群をターゲットに、畑作物および加工業務用野菜における1.効率的機械体系と安定多収栽培技術による省力・低コスト技術体系と、2.ICTを活用した高精度作業支援技術を基軸とした寒地畑作スマート農業モデルを提案し、士幌町および鹿追町にそれぞれ試験地を設定して主要技術の実証・評価に取り組んでいます。
今回は、士幌町での取組について、現地視察会を開催しました。
本視察会には約100名の参加があり、3畦収穫とトレーラ搬送によるテンサイ収穫システムの実証試験を視察していただきました。収穫機は、ニンジン収穫との汎用をしています。
活発な意見交換等が行われるなど、参加者に実証試験の詳細をご理解いただく機会となりました。
技術についての御質問や詳しい内容を御希望される場合は、下記までご連絡ください。
農研機構 北海道農業研究センター 大規模畑作研究領域
上席研究員 澁谷幸憲 TEL 0155-62-9280
上席研究員 辻 博之 TEL 0155-62-9284
視察会の内容説明の様子
現地でJA士幌町の仲野課長から説明を受ける参加者
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収穫の様子 |
革新プロ現地検討会「イアコーン等自給濃厚飼料活用型低コスト家畜生産体系の実証(網羅型)」を開催
日時
平成27年8月10日(月曜日)13時30分~11日(火曜日)12時15分
場所
見学場所:安平町、芽室町および帯広市川西町の実証試験圃場と給与実証農家
((株)スキット、(有)トヨニシファーム、野原ファーム、(農)美生ファーム)
意見交換会:十勝ガーデンズホテル
内容
北農研は、攻めの農林水産業の実現に向けた革新的技術緊急展開事業(革新プロ)「イアコーン等自給濃厚飼料活用型低コスト家畜生産体系の実証(網羅型)」の代表機関を担っています。今回は、「耕畜連携によるイアコーン生産体系を考える」をテーマに、実証試験地である安平町、芽室町および帯広市川西において、本事業のこれまでの取組内容を確認するとともに、課題の円滑な推進を図るため、現地検討会を開催しました。
本事業では、「畑作農家の輪作維持と畜産農家の濃厚飼料資源の安定確保」に向け、「耕畜連携による飼料自給力強化」を一つの重要課題と位置づけ、安平町と帯広市川西で「イアコーン等の低コスト生産実証」を芽室町と帯広市で「イアコーン等の給与実証」の各試験に取り組んでいます。
検討会初日、地域間耕畜連携の実証地である安平町では、千鳥播種機等作業機と昨年産のイアコーンサイレージやプレミアムイアコーンの展示、圃場ではトウモロコシの千鳥栽培とイアコーン後作のテンサイの生育状況を見学しました。
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実証試験の内容を説明する(有)スキット代表 |
事業で導入した千鳥栽培用トウモロコシ播種機(4畦) |
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千鳥栽培したイアコーン向けトウモロコシを見学 | イアコーンサイレージとプレミアムイアコーンの 匂い、感触を体感 |
その後、十勝に移動し、帯広市内のホテルにおいて意見交換会を開催し、成果のパネル展示とイアコーンを給与して生産された牛肉と豚肉、牛乳を素材としたジェラート等の食味テストを実施しました。
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成果パネルの展示説明(意見交換会) | イアコーンサイレージを給与して生産した牛肉 |
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食味テストのアンケートに真剣に答える参加者 |
11日は、地域内耕畜連携の実証地である帯広市川西町で、イアコーン向けトウモロコシ圃場を見学するとともに、泌乳牛へのイアコーンサイレージ給与の様子を見学するとともに、生産者の取り組みを聞きました。芽室町では、初日に見学した安平町で生産されたイアコーンサイレージを給与している肥育牛と、イアコーンサイレージを収穫する自走式フォレージハーベスタおよびプレミアムイアコーン収穫する普通コンバインの展示を見学しました。本検討会には10代から70代と幅広い年齢層から100名以上の参加があり、また、中川郁子衆議院議員の参加も頂きました。耕畜連携によるイアコーン生産利用体系の確立に向けた課題等について、生産者、行政、研究、民間の各機関の方々から多くの貴重な意見を頂戴でき、情報交換も活発に行われ、ご参加頂いた方々に革新的技術実証事業の目的や試験の詳細をご理解いただく良い機会となりました。
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実証試験の内容を説明する |
イアコーン収穫跡の圃場前で |
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実証試験の内容を説明する野原ファーム所長とそれを聞く中川衆院議員 |
イアコーン給与泌乳牛の見学 |
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実証試験の内容を説明する |
肥育牛に給与されるイアコーンサイレージを見学 |
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イアコーンサイレージを収穫するスナッパヘッド付き自走式フォレージハーベスタ |
プレミアムイアコーン(トウモロコシ穀実主体サイレージ)を収穫するスナッパヘッド付きコンバイン |
技術についての御質問や詳しい内容を御希望される場合は、下記までご連絡ください。
農研機構 北海道農業研究センター 酪農研究領域
上席研究員 大下友子 TEL 011-857-9236
「これからの生産現場を支える最新農作業技術の実演会」を開催
日時
平成27年8月5日(水曜日) 13時00分~17時20分
場所
妹背牛町民会館、妹背牛町10区 国営整備事業整備圃場
内容
北農研は、攻めの農林水産業の実現に向けた革新的技術緊急展開事業「道産米の国際競争力強化と持続的輪作体系の両立に向けた実証」の代表機関を担っています。今回は、実証試験地の一つである妹背牛町において、「これからの生産現場を支える最新農作業技術の実演会」をテーマに、本事業で取り組んできた作業省力化のための自動化技術や生産基盤の維持管理のための排水改良技術、また、妹背牛町でのこれまでの取組と関連する最新技術等を紹介する実演会を妹背牛町と共催で開催しました。
北海道大学野口教授による基調講演「農業用ロボット技術の動向と今後の展望」と北農研村上上席研究員による講演「革新的技術緊急展開事業の概要と実演会の紹介」の後、現地圃場にてGPSレベラー、高低差測定用バギー、ロボットトラクタ協調作業、ロボットヘリコプター、農業利用のための衛生通信利用型ドローンなどの実演により、数多くの最新農作業技術を紹介しました。
本実演会には約300名の参加があり、今後の省力化や生産コストの低減に向けたICT(情報技術)とRT(ロボット技術)の利用について意見交換が活発に行われました。併せて、参加者に実証試験の詳細をご理解いただく機会となりました。
技術についての御質問や詳しい内容を御希望される場合は、下記までご連絡ください。
農研機構 北海道農業研究センター 水田作研究領域
上席研究員 村上則幸 Tel 011-857-9238
講演会の様子 |
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実演会の様子 |
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GPSを使った無人ロボットトラクタ |
圃場の高低差を測定するGPS搭載車 |
自動で飛行してレーザで圃場の高低差を測定するロボットヘリコプター |
農薬を散布できる無人飛行機(ドローン) |
十勝スマート農業協議会現地視察会 平成27年度第1回現地視察会
日時
平成27年7月8日(水曜日) 13時30分~7月9日(木曜日)12時00分
場所
鹿追町民ホール、JA鹿追管内生産者実証圃場、JA鹿追町育苗センター
内容
十勝スマート農業協議会は、攻めの農林水産業の実現に向けた革新的技術緊急展開事業により、北海道の畑作地帯において、主要な担い手として想定される100ha規模の大規模雇用型法人経営、および作業支援組織との連携を前提とした50ha規模の家族経営群をターゲットに、畑作物および加工業務用野菜における1.効率的機械体系と安定多収栽培技術による省力・低コスト技術体系と、2.ICTを活用した高精度作業支援技術を基軸とした寒地畑作スマート農業モデルを提案し、士幌町および鹿追町にそれぞれ試験地を設定して主要技術の実証・評価に取り組んでいます。今回は、鹿追町での取組について、報告会と現地視察会を開催しました。
本視察会には約230名の参加があり、今後の営農支援や実証試験の推進方向等について意見交換が活発に行われました。併せて、参加者に実証試験の詳細をご理解いただく機会となりました。
技術についての御質問や詳しい内容を御希望される場合は、下記までご連絡ください。
農研機構 北海道農業研究センター 大規模畑作研究領域
上席研究員 澁谷幸憲 Tel 0155-62-9280
主任研究員 若林勝史 Tel 0155-62-9286
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報告会 | 視察会(展示・実演) |
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ラジコンヘリコプターによるリモートセンシングの実演 | |
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バレイショ可変追肥の実演 | 自動操舵・4畦可変施肥機の実演 |
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タブレット端末を用いた農業情報利用の実演 | 各種機械・研究成果の展示 |