九州沖縄農業研究センター オンライン一般公開

2021九州沖縄農業研究センターオンライン一般公開

taitoru

九州沖縄農業研究センター
オンライン一般公開

2021年のオンライン一般公開は、終了しました。貴重なご意見をいただき誠にありがとうございました。引き続き、一部の動画コンテンツをアーカイブとしてご覧いただけますので、どうぞお楽しみください。
感想やイベント等へのご要望がありましたら、ページ下部の 「お問い合わせ」よりご記入ください。

研究成果紹介

見えたイチゴを流れる糖の動き

イチゴにおける光合成産物(糖)が、実に送られる現象を「転流」と言います。葉で作られた糖がどれくらいの時間を経て、実に送られるかを明らかにしました。また、葉の位置によって、糖の送り先となる果実が異なることも明らかにしました。生産現場で活用できる技術の解明に取り組んでいきます。

「べにはるか」のふるさと都城

焼きいもや干しいもで人気のあるサツマイモ「べにはるか」は、10年以上の年月をかけて開発されました。農研機構は、その他にも「ふくむらさき」や「こないしん」など、いろいろな用途に適したサツマイモ新品種を、世界にも類を見ない規模の交配育種によって作り出しています。また、優れた品種を短期間に作り出すために、遺伝子情報を利用した新しい技術開発にも取り組んでいます。

トビイロウンカの被害の現状と防除対策

トビイロウンカは、体長5ミリ程度の成虫で、長い口を稲の茎に差し込んで栄養分を吸い取ります。その後、大量に増殖したウンカが一斉に栄養分を吸い取るため、稲が枯れることになります。トビイロウンカは、越冬することができませんが、春先になり、ベトナムから中国南部を経由して、梅雨の時期に日本に飛来して被害をもたらします。
トビイロウンカの防除は、殺虫剤による防除が一般的です。田植え前の箱剤施用、幼虫が多く出る時期には農薬散布をすることが重要です。一方でウンカの吸汁を阻害する性質をもった品種開発も行っています。さらにウンカの発生調査を自動化したり、AIを利用して被害リスクを高精度予測したりする新しい技術も開発中です。

黒毛和種繁殖経営におけるICTの役割

農研機構九沖農研では、肉用牛の繁殖農家経営者の方たちに貢献できるよう、日々様々な研究を進めています。この動画はその中でも特に重要な"ICTを用いた発情検知技術の構築を目指した研究"についてご紹介します。

バーチャルラボツアー

植物工場を覗(のぞ)いてみよう

農研機構九州沖縄農業研究センターの久留米研究拠点にある「人工光型植物工場」の中に潜入!職員でも入ったことがない人が多い研究施設で、中はまるで近未来!?中井主任研究員の案内で、どんな研究が行われているか一緒に見てみよう!

乾草(かんそう)ロール給餌(きゅうじ)

農研機構九州沖縄農業研究センター(熊本県合志市)には肉用牛が約60頭飼われています。その牛たちにエサ(乾草)をあげるために、倉庫から運んで牛のもとに届けています。働く乗り物好きな人必見!

【耐久動画】20分間牛がただのんびりしている動画

農研機構九州沖縄農業研究センター(熊本県合志市)にいる牛たちの日常のひとコマをお届け。
動画は長いですが特に何も起きません。ぼ~っと動画を眺めながら牛たちと一緒に日向ぼっこしている気分になれます。
牛の反芻(はんすう)をずっと見てたい!、牛に舐められている気分を味わってみたい!という
コアな牛マニアの皆さんの痒い所に手が届く動画です。

せっかちな人向けタイムテーブル↓
10:50 牛のどアップ
12:30 牛に舐められている気分になりたい時(ぜひ音声オンで!鼻息が聞こえます)
豆知識
牛の鼻にあるシワは「鼻紋(びもん)」と言います。 人間でいう「指紋」と同じで、一頭一頭異なり一生変化しません。

13:35 子牛が近づいてくる
15:40 グルーミング(親牛が子牛をなめる)行動

ミニ講演会

水稲に被害を及ぼすフェーンの発生を3日前に予報-白未熟粒の発生低減へ-

フェーンとは、山の方向から風が吹いて気温が上昇する、私たちの生活に身近な気象現象です。ヨーロッパでは、温暖をもたらす恵の風という側面もありますが、日本では、夏季に特に日本海側の北陸地方で水稲に大きな被害を及ぼすこと が知られています。このミニ講演会では、フェーン発生のメカニズムと、フェーン被害予測に対する具体的な対策をご説明します。
【2020年農業技術10大ニュース*にも選ばれた注目の研究成果】

(タイムテーブル↓)
0:22 フェーンとは
0:59 フェーン発生のメカニズム
2:12 フェーンによる白未熟粒の発生
3:23 その他フェーンによる水稲被害
4:16 最近の一等米比率の推移
5:08 フェーン被害予報の手順
6:25 蒸散強制力(FTP)
7:27 FTPを用いたフェーンの可視化
8:26 水稲フェーン被害注意情報
9:25 水稲のフェーン対策
11:05 栽培管理支援システム(https://agmis.naro.go.jp/)

*その年に新聞記事となった農林水産研究成果のうち、内容に優れるとともに
社会的関心が高いと考えられる成果10課題のこと。
https://www.affrc.maff.go.jp/docs/press/201223.html