生物機能利用研究部門

遺伝子組換え作物の栽培実験

令和5年度 遺伝子組換えカイコの生育状況(飼育開始の様子 9月8日)(藤本・大わし事業場(大わし)隔離飼育区画)

農研機構は、藤本・大わし事業場(大わし)内の隔離飼育区画における、今年度の遺伝子組換えカイコ(高染色性絹糸生産カイコ及び赤色蛍光タンパク質含有絹糸生産カイコ)の第一種使用等*による飼育について、令和5年8月1日(火曜日)に飼育実験計画書を公表し、8月24日(木曜日)に開催した説明会にて飼育実験計画を説明しました。
そして、9月8日より飼育実験を開始しました。
これまで実施した隔離飼育区画での遺伝子組換えカイコの飼育実験では、3齢幼虫以降の飼育を行いましたが、今回の飼育実験では卵からかえったばかりの幼虫から飼育を開始します。
この日は、隔離飼育区画内にある温度管理できる稚蚕飼育室に、ふ化したばかりのカイコ幼虫を密閉した容器に入れて搬入しました。系統ごとに番重に入れて、餌となる刻んだクワの葉を与えた(掃き立て)後、稚蚕飼育室で飼育を開始しました。
飼育実験の詳細に関しては、 飼育実験計画書 をご覧ください。

*:第一種使用等:「遺伝子組換え生物等の使用等の規制による生物の多様性の確保に関する法律」に基づいた開放系(本実験では隔離飼育区画)での使用

密閉した容器に入れ、遺伝子組換えカイコ等を隔離飼育区画に搬入する様子

ふ化したカイコが漏出したり、他の系統のカイコと混ざったりしないように、系統ごとにシャーレに密閉して搬入しました。

番重(トレー)にシャーレを1つずつ置き、エサとなる刻んだクワの葉をカイコ幼虫に与える様子

エサを与えたカイコ幼虫の番重を重ねて、稚蚕飼育室で飼育実験を開始しました。