生物機能利用研究部門

遺伝子組換え作物の栽培実験

令和5年度 遺伝子組換えカイコの生育状況(上蔟の様子 10月2日) (藤本・大わし事業場(大わし)隔離飼育区画)

農研機構は、藤本・大わし事業場(大わし)内の隔離飼育区画における、今年度の遺伝子組換えカイコ(高染色性絹糸生産カイコ及び赤色蛍光タンパク質含有絹糸生産カイコ)の第一種使用等*による飼育について、令和5年8月1日(火曜日)に飼育実験計画書を公表、8月24日(木曜日)の説明会にて飼育実験計画を説明、9月8日(金曜日)より飼育実験を開始しました。

10月2日(月曜日)に上蔟(繭を作る直前のカイコ幼虫を四角い蔟(まぶし)にいれる)作業を行いました。
飼育後の飼育残渣(エサの桑の葉など)は、隔離飼育区画内の残渣保管場所に移動させ、4mm目の網で包みました。この状態で30日後まで保管した後、同区画内の残渣管理用の穴に移動させ、来年6月15日まで保管することで不活化を行います。
飼育実験の詳細に関しては、 飼育実験計画書 をご覧ください。

* : 第一種使用等:「遺伝子組換え生物等の使用等の規制による生物の多様性の確保に関する法律」に基づいた開放系(本実験では隔離飼育区画)での使用


最終齢(5齢)の繭を作る直前のカイコ

カイコ幼虫を回収する様子

四角い回転蔟にカイコ幼虫を入れる様子

回転蔟の様子(10/1に上蔟をした回転蔟)

カイコ幼虫飼育後の桑の枝などの残渣の保管の様子

隔離飼育区画の四隅に設置したフェロモントラップの一部(9月7日設置)