生物機能利用研究部門

遺伝子組換え作物の栽培実験

令和6年度 遺伝子組換えカイコの生育状況(上蔟(3回目)の様子 10月1日)(藤本・大わし事業場(大わし)隔離飼育区画)

農研機構は、藤本・大わし事業場(大わし)内の隔離飼育区画における、今年度3回目の遺伝子組換えカイコの第一種使用等*による飼育を9月6日(金曜日)から開始しました。
今年度3回目の飼育では、赤色蛍光タンパク質含有絹糸生産カイコ及び緑色蛍光タンパク質含有絹糸生産カイコの2種類を飼育しています。

9月30日(月曜日)~10月2日(水曜日)に上蔟(繭を作る直前のカイコ幼虫を蔟(まぶし)にいれる)作業を行いました。(写真はいずれも10月1日に撮影)
飼育後の飼育残渣(エサの桑の枝や葉など)は、隔離飼育区画内の残渣保管場所に移動させ、4mm目の網で包みました。この状態で30日後まで保管した後、同区画内の残渣管理用の穴に移動させ、来年6月まで保管することで不活化を行います。

飼育実験の詳細に関しては、飼育実験計画書をご覧ください。

* : 第一種使用等:「遺伝子組換え生物等の使用等の規制による生物の多様性の確保に関する法律」に基づいた開放系(本実験では隔離飼育区画)での使用


上蔟させるカイコ幼虫を集めている
様子

回転蔟にカイコ幼虫を置いている様子

上蔟作業を終えた回転蔟の様子

回転蔟に移されたカイコ幼虫は、
上部へ移動しながら、各間仕切りに
入って繭を作ります。

ネットで飼育残渣を包み、
30日後まで保管します。