1. 趣旨
我が国のうんしゅうみかんは食べやすく、他国産より味と外観に優れることから、近年はアジア富裕層による需要が増加しています。しかしながら生産現場では、人手不足で生産力が衰退し続けているのみならず、ゲリラ豪雨の頻発で高品質果実の安定生産が困難になりつつあります。また、輸送中の腐敗発生及び鮮度低下による経済的損失が大きく、輸出事業者から鮮度保持技術の確立が求められています。そこで、戦略的スマート農業技術等の開発・改良「カンキツ輸出に向けた高糖度果実安定生産技術と鮮度保持技術の確立」事業(委託元:生物系特定産業技術研究支援センター)において「カンキツ輸出コンソーシアム」(農研機構、ヘッドウォータース、三井化学、王子コンテナー、愛媛県農林水産研究所果樹研究センター、福岡県農林業総合試験場、佐賀県上場営農センター、長崎県農林技術開発センター、熊本県農業研究センター)を結成し、うんしゅうみかんの高糖度果実安定生産技術および輸送中の腐敗低減・鮮度保持技術の確立に取り組んできました。
この度、本事業における取組み及び研究成果について、関係者の皆様方にご紹介するとともに、今後の普及に向けて議論するため、本シンポジウムを開催します。
2. 日時
13時00分~16時00分 (現地検討会)
3. 場所
福岡国際会議場 国際会議室 501
(福岡県福岡市博多区石城町2-1 TEL : 092-262-4111)
4. 共催
カンキツ輸出コンソーシアム
国立研究開発法人 農業・食品産業技術総合研究機構 果樹茶業研究部門
5. 内容
(1)シンポジウム(9時00分~12時00分)
-
挨拶(9時00分~9時05分)
農研機構果樹茶業研究部門 所長 井原史雄 - プロジェクト成果の紹介
-
事業全体の概要紹介(9時05分~9時15分)
農研機構果樹茶業研究部門 塩谷 浩 -
NARO S.マルチによるカンキツの高品質果実生産技術の開発(9時15分~10時00分)
農研機構果樹茶業研究部門 岩崎光徳 -
NARO S.マルチにおけるAI画像診断によるかん水判断技術の開発(10時00分~10時15分)
農研機構果樹茶業研究部門 小宮凛悟 -
NARO S.マルチの管理・導入支援アプリの開発(10時15分~10時30分)
農研機構果樹茶業研究部門 深町 浩 -
ドローンを用いたNARO S. マルチの園地設計システムの開発(10時30分~10時45分)
農研機構西日本農業研究センター 清水裕太 - ~~休憩(15分)~~
-
うんしゅうみかん輸出における流通ロス削減技術の開発とその実証
(11時00分~11時20分)
農研機構食品研究部門 萩原昌司 三井化学株式会社 ICTソリューション事業本部
杉原知紀 愛媛県農林水産研究所果樹研究センター
みかん研究所 笹山新生 -
カンキツに対するシンガポールの消費者ニーズ
(11時20分~11時30分)
農研機構食品研究部門 萩原昌司 -
総合討論
(11時30分~11時55分)
- ~~事務連絡(5分)~~
(2)現地検討会(13時00~16時00分)
(福岡国際会議場 13時00分出発。16時00分博多駅にて解散予定)
-
NARO S.マルチ導入「北原早生」段畑試験圃
福岡県農林総合試験場(福岡県筑紫野市吉木587)
6. 参加申込方法
申込先 : https://forms.office.com/r/ysRHqDUbgX
上記の参加申込URL:「カンキツ輸出に向けた高糖度果実安定生産技術と鮮度保持技術の確立」シンポジウム(令和6年度果樹茶業研究会「常緑果樹研究会」)参加申込フォームに必要事項を記入して送信してください。
受け付け締め切り : 令和6年7月26日(金曜日)17時00分
なお、シンポジウムは会場定員から250名、現地検討会はバス定員から70名を参加者数の上限といたします。応募多数の場合は、調整させていただくことがありますので、ご了承ください。
7. 連絡先
農研機構果樹茶業研究部門 カンキツ研究領域 常緑果樹研究会事務局
e-mail : jyouryoku_kajyu@naro.affrc.go.jp
TEL : 054-369-7100FAX : 054-369-2115