カンキツ研究領域は、国内外で高く評価される品質をもつ果実の安定供給を軸に、我が国カンキツ産地の国際競争力強化と持続的発展を目指して研究を推進しています。具体的には、気候変動下でも高品質と生産安定を両立する新品種の創出に向け、計画的な交配と特性評価に加え、DNAマーカーやゲノム情報を活用した高精度な選抜・予測手法を開発しています。あわせて遺伝資源の戦略的な保存・管理体系を整え、将来の品種開発力を強化しています。また、極端気象や労働力減少に対応した省力・多収栽培技術、AIやセンサーを活用した生育管理、圃場管理作業の自動化を通じて、持続的な安定生産体系を構築する研究を進めています。さらに、NARO S.マルチ栽培技術の普及や新品種の栽培特性評価、標準作業手順書(SOP)整備により、生産現場への技術導入を加速し、高品質果実の安定供給と産地競争力の向上に貢献します。



