果樹茶業研究部門

育成品種紹介

丹沢(たんざわ)

成熟期が8月下旬から9月上旬の早生の多収性品種です。甘味や香気はやや少ないですが早生種としては品質に優れています。

主要特性

  • 早生の多収性品種で成熟期は8月下旬から9月上旬です。
  • 果実の大きさは25g程度で、早生品種としては大きいです。
  • 果形は帯円三角形、果頂部はやや尖り、多少の裂果が認められます。
  • 果肉は淡黄白色で肉質は粉質です。甘味や香気はやや少ないですが早生種としては品質に優れています。

丹沢の果実
「丹沢」の果実

丹沢の結実状況
「丹沢」の結実状況

出願番号
(出願日)
公表日 登録番号
(登録日)
育成者権の存続期間

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この品種は、種苗法による品種登録制度が行われる前に育成した品種です。農林認定品種として登録されております。

交配組み合わせ 旧系統名
乙宗×大正早生(おとむね×たいしょうわせ)・・・交雑年:1949年 ち-30

栽培適地

沖縄を除く地域のほとんどの都道府県で栽培されています。

農林認定品種(旧:命名登録品種)

登録番号:くり農林1号

登録年月日:1959年3月

育成担当者

梶浦 実、金戸橘夫、佐藤敬雄、松永晴夫、簗取作次

発表論文

  • 園芸学会昭和34年度春季大会研究発表要旨,p2(1959) :栗の新品種「丹沢」「伊吹」「筑波」について
  • 農林水産技術会議事務局,p88-89(1967) : 丹沢.園芸作物の新品種