果樹茶業研究部門

育成品種紹介

筑波(つくば)

中生の多収性品種で我が国では最も広く栽培されています。成熟期は9月下旬で、品質は極めて優良です。

主要特性

  • 中生の多収性品種で我が国では最も広く栽培されており、栽培面積の約24%(2001年)を占めています。
  • 成熟期は9月下旬で、果実は28g程度で帯円三角形を呈 し、果頂部はやや尖ります。
  • 果肉は淡黄色を呈し、粉質で甘味が多く、香気もあります。
  • 裂果、双子果はほとんど認められず、品質は極めて優良です。

「筑波」の果実
「筑波」の果実



出願番号
(出願日)
公表日 登録番号
(登録日)
育成者権の存続期間

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この品種は、種苗法による品種登録制度が行われる前に育成した品種です。農林認定品種として登録されております。

交配組み合わせ 旧系統名
岸根×芳養玉(がんね×はやたま) ・・・交雑年:1949年 そ-29

栽培適地

東北から九州までのほとんどの都府県で栽培されています。

農林認定品種(旧:命名登録品種)

登録番号:くり農林3号

登録年月日:1959年3月

育成担当者

梶浦 実、金戸橘夫、佐藤敬雄、松永晴夫、簗取作次

発表論文

  • 園芸学会昭和34年度春季大会研究発表要旨,p2(1959) :栗の新品種「丹沢」「伊吹」「筑波」について
  • 農林水産技術会議事務局,p90-91(1967) : 園芸作物の新品種