果樹茶業研究部門

育成品種紹介

ありあけ

果実の大きさは170~200g程度、果形は球形でへそは形成しません。果皮は橙色、果肉は濃橙色で柔軟多汁。無核で食味良好です。成熟期は12月中~下旬です。

主要特性

  • 果実はネーブルオレンジに似て球形ですが、へそはなく、玉揃いはよくありません。
  • 果実の大きさは170~200g程度。果皮は橙色、ネーブルオレンジ同様果梗部が厚く、果頂部が薄いです。
  • 剥皮性はやや困難です。果肉は濃橙色で柔軟多汁です。
  • 熟期は12月中から下旬で、糖度13度、酸含量0.8~0.9%となり食味良好です。ほぼ無核です。
  • 樹勢はやや弱く、かいよう病にやや弱いです。

ありあけ_果実
「ありあけ」の果実

ありあけ_結実状況
「ありあけ」の結実状況

出願番号
(出願日)
公表日 登録番号
(登録日)
育成者権の存続期間
5224
(1992年3月30日)
3942
(1994年3月14日)
18年
(満了日:2012年3月15日)
交配組み合わせ 旧系統名
清家ネーブル×クレメンティン(せいけネーブル×クレメンティン) ・・・ 交雑年:1973年 カンキツ口之津13号

栽培適地

かいよう病に弱いため、風当たりの強くない圃場が望ましいです。

農林認定品種(旧:命名登録品種)

登録番号:タンゴール農林4号

登録年月日:1992年7月17日

育成担当者

奥代直巳、松本亮司、生山 巖、高原利雄、石内傳治、山本雅史、浅田謙介、池宮秀和、村田広野、山田彬雄

発表論文

  1. 果実日本47(2), p9-11(1992) : 新品種の栽培技術「柑橘・ありあけ」
  2. 果樹試験場報告28, p1-13(1995) : カンキツ新品種'ありあけ'