果樹茶業研究部門

育成品種紹介

清峰(せいほう)

果実は扁球形で200g程度。果皮は濃橙色。果肉が果皮と密着し、柔軟多汁であるため手による剥皮には向きません。肉質が軟らかくオレンジに似た香りがあり、1月中下旬に成熟する食味の良い品種です。

主要特性

  • 果実は扁球形で200g程度。果皮は濃橙色でオレンジに似た香りがあります。
  • 果肉が果皮と密着し、柔軟多汁であるため手による剥皮には向きません。
  • 熟期は1月中下旬で、じょうのう膜がうすく肉質が軟らかく、無核で、糖度12度程度となり食味は良いです。無核果の割合は高いです。
  • 果皮が弱いため冬季の低温に遭遇するとこはん症(果皮のヤケ)が発生しやすいです。また、後期 落果も問題となります。
  • 樹勢は中程度で、かいよう病にやや弱いです。

清峰_果実
「清峰」の果実

清峰_結実状況
「清峰」の結実状況

出願番号
(出願日)
公表日 登録番号
(登録日)
育成者権の存続期間
2711
(1988年3月30日)
2056
(1989年9月19日)
18年
(満了日:2007年9月20日)
交配組み合わせ 旧系統名
清見×ミネオラ(きよみ×ミネオラ) ・・・ 交雑年:1971年 カンキツ口之津6号

栽培適地

低温による果皮障害を防ぐため、冬季温暖な地域が望ましいです。

農林認定品種(旧:命名登録品種)

登録番号:タンゴール農林2号

登録年月日:1988年5月31日

育成担当者

奥代直巳、生山 巖、高原利雄、松本亮司、石内傳治、浅田謙介、村田広野、山本雅史

発表論文

    1. 果実日本45, p21-23(1990) : 注目品種の栽培技術 「早香・清峰」
    2. 果樹試験場報告21, p43-49(1991) : カンキツ新品種'清峰'