果樹茶業研究部門

育成品種紹介

南香(なんこう)

果実は温州みかんより丸みがあり130g程度のみかんです。果皮は濃橙色から淡赤橙色で油胞が目立ちます。果肉は、やや肉質が粗いですが成熟期の12月中下旬には、糖度は13度程度で品質は優れています。通常、種はありません。

主要特性

  • 果実は温州みかんより丸みのある扁球形で130g程度です。
  • 果皮は濃橙色から淡赤橙色で油胞が目立ちます。
  • 剥皮性は温州みかんよりやや悪く、やや肉質が粗いですが、糖度は13度程度で品質は優れています。通常無核です。
  • 着色は早いですが、酸含量の減少が遅く、熟期は12月中下旬頃です。冬季の落葉がみられます。

南香_果実
「南香」の果実

南香_結実状況
「南香」の結実状況

 

出願番号
(出願日)
公表日 登録番号
(登録日)
育成者権の存続期間
2282
(1987年3月31日)
1857
(1989年3月27日)
18年
(満了日:2007年3月28日)
交配組み合わせ 旧系統名
三保早生×クレメンティン(みほわせ×クレメンティン) ・・・交雑年:1970年 カンキツ口之津5号

栽培適地

広くカンキツ栽培地域に適しますが、冬季落葉がみられるため、風当たりの少ない場所は望ましいです。

農林認定品種(旧:命名登録品種)

登録番号:みかん農林5号

登録年月日:1987年6月2日

育成担当者

奥代直巳、生山 巖、高原利雄、石内傳治、松本亮司、村田広野、浅田謙介

発表論文

  1. 果樹試験場報告20, p71-77(1991) : カンキツ新品種‘南香’