果樹茶業研究部門

育成品種紹介

サザンイエロー

果実は平均220g程度で、果形は洋梨形です。果皮は黄色で比較的剥きやすいタンゼロ品種です。果皮に特有の芳香があります。成熟期は12月下旬で、肉質は柔軟で、種は無く、さわやかな食味が特徴です。

主要特性

  • 果実は平均220g程度で、果形は洋梨形。果皮は黄色で「ヒュウガナツ」よりも薄く、剥皮性は中~やや易(比較的剥きやすい)です。
  • 果面は滑らかで、特有の芳香があります。
  • 果肉は黄橙色で肉質は「ハッサク」に似ていますがより柔軟です。
  • じょうのう膜は中程度の厚さですが苦みはなく、そのまま食べられます。
  • 熟期は12月下旬で、糖度は12度程度となり、無核でさわやかな食味です。ただし、す上がりしやすく可食適期は短いです。
  • 樹勢が強く、やや直立性でかいよう病に強いです。

サザンイエロー_果実
「サザンイエロー」の果実

サザンイエロー_結実状況
「サザンイエロー」の結実状況

 

 

出願番号
(出願日)
公表日 登録番号
(登録日)
育成者権の存続期間
5967
(1993年3月30日)
4594
(1995年8月17日)
18年
(満了日:2013年8月18日)
交配組み合わせ 旧系統名
谷川文旦×無核紀州(たにがわぶんたん×むかくきしゅう)・・・交雑年:1966年 カンキツ安芸津9号

栽培適地

冬季低温になると落葉が激しくなるため暖地に適します。

農林認定品種(旧:命名登録品種)

登録番号:タンゼロ農林3号

登録年月日:1993年7月1日

育成担当者

小林省蔵、池田 勇、中谷宗一、生山 巖、池田富喜夫、西浦昌男、吉永勝一、岩政正男、上野 勇、木原武士、山田彬雄、中村ゆり、小泉銘冊、岩波 徹、角谷真奈美

発表論文

果樹試験場ニュース42, p.8-9(1994) : タンゼロ新品種サザンイエロー

  1. 果実日本50(7), p.100-101 : 新品種の栽培技術-柑橘・サザンイエロー