果樹茶業研究部門

育成品種紹介

スイートスプリング

果実は扁球形で250g程度、果皮は黄橙色で果面は粗く、剥皮はやや困難です。成熟期は2月頃で、肉質はやや硬いですが多汁で、酸味は少なく糖度が比較的高いので、食味は非常に良いです。

主要特性

  • 果実は扁球形で250g内外、果皮は黄橙色で果面は粗く、剥皮はやや困難です。
  • 果肉は橙色で、肉質はやや硬いですが多汁です。果汁の酸含量は少なく、糖度が比較的高いので、食味は非常に良いです。
  • 減酸は早いですが、成熟期は2月で中生種です。早春の生食向け出荷に適する品種です。
  • 豊産性ではありますが、多少隔年結果の傾向があります。
  • 樹は耐寒性があり、病気にも強く、栽培は比較的容易です。

スイートスプリング_果実
「スイートスプリング」の果実

スイートスプリング_結実状況
「スイートスプリング」の結実状況

スイートスプリング_花
「スイートスプリング」の花

出願番号
(出願日)
公表日 登録番号
(登録日)
育成者権の存続期間
356
(1981年7月27日)
298
(1982年10月21日)
18年
(満了日:2000年10月22日)
交配組み合わせ 旧系統名
上田温州×ハッサク(うえだうんしゅう×ハッサク) ・・・ 交雑年:1947年 カンキツ興津20号

栽培適地

耐寒性は強いですが採収適期が2月であり、冬季温暖な地域が望ましいです。

農林認定品種(旧:命名登録品種)

登録番号:タンゼロ農林1号

登録年月日:1981年6月22日

育成担当者

西浦昌男、木原武士、七條寅之助、吉田俊雄、山田彬雄、上野 勇、岩崎藤助、岩政正男

発表論文

果樹試験場報告B10, p.11-23(1983) : カンキツ新品種'スイートスプリング'について