果樹茶業研究部門

育成品種紹介

興春ポンカン(こうしゅんポンカン)

果実は扁球形で、大きさは130g程度、やや小果のポンカンです。果皮は橙黄色~橙色で、剥皮は容易です。果肉は多汁で、果汁の糖度は13度程度と高く、食味が優れています。含核数は5~15粒で多いです。

主要特性

  • 果実は扁球形で、大きさは130g程度。やや小果です。果皮は橙黄色~橙色です。
  • 果皮の厚さ3mm程度で、剥皮は容易です。果面はやや粗いです。果肉は橙色~橙黄色で、多汁です。す上がりはほとんどみられません。
  • 成熟期は12月下旬~1月中旬で、果汁の糖度は13度程度と高く、食味が優れています。含核数は5~15粒で多いです。
  • 樹勢は強く、直立性です。隔年結果性がやや強いです。

「興春ポンカン」の果実
「興春ポンカン」の果実

「興春ポンカン」の結実状況
「興春ポンカン」の結実状況

出願番号
(出願日)
公表日 登録番号
(登録日)
育成者権の存続期間
3820
(1990年3月31日)
2889
(1991年11月19日)
18年
(満了日:2009年11月20日)
交配組み合わせ 旧系統名
ポンカンの珠心胚実生 (ポンカンのしゅしんはいみしょう)・・・交雑年:1948年 カンキツ興津33号

栽培適地

西南暖地での栽培に適しています。

農林認定品種(旧:命名登録品種)

登録番号:みかん農林7号

登録年月日:1990年6月22日

育成担当者

西浦昌男、上野 勇、岩崎藤助、山田彬雄、吉田俊雄、木原武士、七條寅之助、日高哲志、伊藤祐司、根角博久

発表論文

果樹試験場報告21, p.67-74(1991) : カンキツ新品種'興春ポンカン'