果樹茶業研究部門
興津早生(おきつわせ)
「宮川早生」にカラタチを受粉して得られた珠心胚実生から選抜されました。「宮川早生」に比べて樹勢が強く、結実性は良好で豊産性です。成熟期は10月下旬~11月上旬で食味に優れています。平成24年現在、栽培面積は約4760haで主要品種の1つです。
主要特性
- 「宮川早生」に比べて樹勢が強く、結実性は良好で豊産性です。
- 果実の着色は「宮川早生」より若干早く、果形は扁平です。成熟期は10月下旬~11月上旬で、果汁中の糖・酸は「宮川早生」より高く濃厚な食味を有しています。
- 完全着色後も味ボケしにくく風味が増すので、完熟栽培が可能です。
「興津早生」の果実
「興津早生」の結実状況
出願番号 (出願日) |
公表日 | 登録番号 (登録日) |
育成者権の存続期間 |
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この品種は、種苗法による品種登録制度が行われる前に育成した品種です。農林認定品種として登録されております。 |
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交配組み合わせ | 旧系統名 | ||
宮川早生の珠心胚実生(みやがわわせのしゅしんはいみしょう)・・・交雑年:1940年 | カンキツ興津2号 |
栽培適地
みかん栽培地域全般に適します。また施設栽培にも向いています。
農林認定品種(旧:命名登録品種)
登録番号:みかん農林1号
登録年月日:1963年7月1日
育成担当者
梶浦 実、岩崎藤助、大畑徳輔、西浦昌男、奥代直巳
発表論文
園芸試験場報告B6, p.83-93(1996) : カンキツ新品種「興津早生」と「三保早生」について