果樹茶業研究部門

育成品種紹介

ハニーシードレス

糖度は18~20%で酸含量は0.5%、肉質は硬く芳香があり食味がよい黄緑色の種なし早生品種です。自然状態では花振るいが激しく果粒が小さいので、ジベレリンの果房浸漬処理を行う必要があります。

主要特性

  • 自然状態では花振るいし果粒も小さいので、満開3~6日後に100 ppmのジベレリンによる果房浸漬処理を行う必要があります。その結果、果粒重5 g、果房重300 gの果粒が密着した房が得られます。
  • 果皮は黄緑色の種なしです。
  • 糖度は18~20%。酸含量は0.5%で、肉質は硬く芳香があり食味は良好です。
  • 樹勢の強い品種です
  • 熟期は育成地(広島県東広島市安芸津町)で8月下旬です。

図1 「ハニーシードレス」の結実状況
図1 「ハニーシードレス」の結実状況

出願番号
(出願日)
公表日 登録番号
(登録日)
育成者権の存続期間
4459
(1991年3月30日)
3459
(1993年1月17日)

(満了日:2011年3月18日)
交配組み合わせ 旧系統名
巨峰×コンコード・シードレス ブドウ安芸津15号

栽培適地

耐寒性が'巨峰'よりも低いので、東北地方中部以南のブドウ栽培地域に適すると考えられます。

農林認定品種(旧:命名登録品種

登録番号 : ブドウ農林8号

登録年月日 : 1991年6月1日

育成担当者

山根弘康、栗原昭夫、永田賢嗣、山田昌彦、岸 光夫、吉永勝一、松本亮司、金戸橘夫、角 利昭、平林利郎、小澤俊治、飯塚宗夫、小崎 格、角谷真奈美、佐藤明彦

発表論文

果樹試験場報告 25号, p.45-56.(1993-09): ブドウ新品種'ハニーシードレス'