果樹茶業研究部門

育成品種紹介

ノースブラック

果粒は単楕円形で、果粒重は4 g程度です。果皮色は紫黒色で、果房重は250~350 gです。肉質は塊状で、'キャンベル・アーリー'に似ています。

主要特性

  • 果粒は短楕円形で、果粒重は4g程度です。
  • 果皮紫黒色で果房重は250~350 gです。
  • 肉質は塊状で、'キャンベル・アーリー'に似ています。
  • 甘味が強く、糖度は16~18%、酸含量は0.4~0.6%で、キャンベルアーリーより食味は優れています。
  • フォクシー香があります。
  • 熟期は育成地(広島県東広島市安芸津町)で8月中旬~下旬です。
  • 耐寒性が強く、'キャンベル・アーリー'より食味がよいことから、北海道南部から東北地方のぶどう栽培地域に適すると考えられます。
  • 病害の発生は少なく、栽培しやす品種です。
  • 樹性がやや弱いので、整枝・せん定と肥培管理には注意を要します。


ノースブラックの結実状況
図1 「ノースブラック」の結実状況

出願番号
(出願日)
公表日 登録番号
(登録日)
育成者権の存続期間
4457
(1991年3月30日)
3457
(1993年3月17日)
18年
(満了日:2011年3月18日)
交配組み合わせ 旧系統名
セネカ×キャンベル・アーリー ブドウ安芸津5号

栽培適地

耐寒性が強く、北海道南部から東北地方のぶどう栽培地域に適します。

農林認定品種(旧 命名登録品種)

登録番号 : ぶどう農林6号

登録年月日 : 1990年6月1日

育成担当者

山根弘康、山田昌彦、栗原昭夫、永田賢嗣、吉永勝一、松本亮司、角 利昭、平林利郎、小澤俊治、角谷真奈美、佐藤明彦

発表論文

果樹試験場報告 22号, 13-21(1992-03): ブドウ新品種'ノースブラック'