果樹茶業研究部門
豊水(ほうすい)
ニホンナシの栽培面積の27% (2012年調査) を占める主要品種の一つです。「幸水」同様果実品質、特に肉質に優れ育種の場面でも頻繁に交雑親として利用されています。
主要特性
- 現在、ニホンナシの栽培面積の27%を占める主要品種の一つです。
- 「幸水」同様果実品質、特に肉質に優れ育種の場面でも頻繁に交雑親として利用されています。
- 果実重は400g程度、糖度は12~13%、やや酸味を感じますが、食味濃厚で品質極上です。
- 年次や地域によりみつ症状が発生する場合があります。
- 発表当時交雑親とされていた品種がいずれも青ナシで、このような組合せでは「豊水」のような果皮色の子供は生じないこと等の理由から交配組合せは不明と訂正されました。2003年に、果皮色、自家不和合性遺伝子型、DNA解析等の調査から、「豊水」は「幸水」×「イ-33」の交配により育成された可能性が非常に高いことが明らかになりました。
「豊水」の果実
「豊水」の結実状況
「豊水」の花
出願番号 (出願日) |
公表日 | 登録番号 (登録日) |
育成者権の存続期間 |
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この品種は、種苗法による品種登録制度が行われる前に育成した品種です。 農林認定品種として登録されております。 |
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交配組み合わせ | 旧系統名 | ||
幸水×イ-33(石井早生×二十世紀)(こうすい×イ-33(いしいわせ×にじっせいき)) ・・・交雑年:1954年 | 71-8 |
栽培適地
ナシ栽培地帯のほぼ全域に適応します。
農林認定品種(旧:命名登録品種)
登録番号:なし農林8号
登録年月日:1972年8月1日
育成担当者
梶浦 実、金戸橘夫、町田 裕、前田 誠、小崎 格、田代俊生、岸本 修、 清家金嗣
発表論文
果樹試験場報告. A-1号, p.1-12(1974-03): ニホンナシの新品種'八幸'と'豊水'について
農林水産研究情報 27号, p.17-18(1973-09) : 日本ナシの新品種「八幸・豊水」