果樹茶業研究部門

育成品種紹介

伊豆(いず)

早生の完全甘ガキで、10月上中旬に熟します。果実の大きさは「富有」より小さく220~250g程度です。

主要特性

  • 樹姿は開張と直立の中間で樹勢は弱いです。
  • 種子形成力、単為結果力がともに低いために早期落果が多いです。
  • 早生の完全甘ガキであり、10月上中旬に熟します。
  • 果実の大きさは「富有」より小さく220~250g程度です。
  • 果汁が比較的多く、果肉もやや軟らかいので食味は良好です。
  • 粗皮が粗く、フタモンマダラメイガなどの樹幹害虫の被害を受けやすいです。
  • へたすき性がややあり、汚損果が発生しやすいなどの欠点があります。日持ち性が短いです。

「伊豆」結実状況
「伊豆」の結実状況

出願番号
(出願日)
公表日 登録番号
(登録日)
育成者権の存続期間
-
()
この品種は、種苗法による品種登録制度が行われる前に育成した品種です。農林認定品種として登録されております。
-
交配組み合わせ 旧系統名
富有×興津1号(晩御所の自殖系統)(ふゆう×おきつ1ごう(おくごしょのじしょくけいとう))・・・交雑年:1955年 IIiD-15

栽培適地

完全甘ガキであり、自然脱渋のためには夏秋期の高温が必要です。夏秋期の温度が不足するとわずかに渋残りすることがあります。

農林認定品種(旧:命名登録品種)

登録番号:かき農林2号

登録年月日:1970年10月1日

育成担当者

広瀬和栄、山本正幸、佐藤敬雄、大畑徳輔、西田光夫、池田 勇、志村 勲、柴 茂、八木正房、富永信行

発表論文

園芸試験場報告. B, 興津11号:p.1-17(1971-12) : カキ新品種'伊豆'について