果樹茶業研究部門

育成品種紹介

駿河(するが)

完全甘ガキで、熟期は「富有」より遅く、11月下旬から12月上旬です。果実の大きさは「富有」よりやや小さく、250g程度。肉質は緻密ですが、果汁は少ないです。

主要特性

  • 樹勢は強く、樹姿は直立と開張の中間です。
  • 種子形成力は強くないですが、単為結果力が強いので、結実は良好で、花も良く着くので豊産性です。
  • 完全甘ガ キで、熟期は「富有」より遅く、11月下旬から12月上旬です。
  • 果実の大きさは「富有」よりやや小さく、250g程度、肉質は緻密ですが、果汁は少ないです。
  • 「富有」よりもへたすきを生じやすいです。

「駿河」結実状況
「駿河」の結実状況

出願番号
(出願日)
公表日 登録番号
(登録日)
育成者権の存続期間

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この品種は、種苗法による品種登録制度が行われる前に育成した品種です。農林認定品種として登録されております。

交配組み合わせ 旧系統名
花御所×晩御所(はなごしょ×おくごしょ) ・・・ 交雑年:1938年 D-15

栽培適地

完全甘ガキであり、自然脱渋のためには夏秋期の高温が必要です。夏秋期の温度が不足するとわずかに渋残りすることがあります。

農林認定品種(旧:命名登録品種)

登録番号:かき農林1号

登録年月日:1959年3月1日

育成担当者

梶浦 実、飯久保昌一、佐藤敬雄

発表論文

東海近畿農試研究報告園芸6号, p.33-37(1961-03) : カキ新品種「駿河」について