果樹茶業研究部門

育成品種紹介

すももうめ中間母本農1号

スモモとウメの種間雑種で、スモモとウメの中間的な特性も持ちます。果実は酸味が強くて生食はできませんが、赤い梅酒の原料となります。

主要特性

  • スモモとウメの種間雑種です。
  • 樹や果実はスモモとウメの中間的な特性を示しています。
  • 果実は35 g程度、果頂部が狭い卵円形をしています。
  • 果面は有毛で地色は緑色、成熟とともに黄色となり、陽光面は紅色になります。
  • 果肉にも成熟に伴って紅色素が入ります。
  • 糖度は9~10%、酸味はpHで3.5程度となり、酸味が強く生食はできません。
  • 完熟果はウメに似た香気があります。
  • 赤い梅酒などの原料として利用が可能です。
  • 樹勢は強く開張性で、花芽の着生は多く、花束状短果枝を着生します。
  • 一芽より2~3花が発生します。
  • 花は単弁白色で開花期は、ウメの後、スモモの前となります。

「すももうめ中間母本農1号」の果実
果実

「すももうめ中間母本農1号」の結実状況
結実状況

「すももうめ中間母本農1号」の結果枝
結果枝

「すももうめ中間母本農1号」の樹姿
樹姿

出願番号
(出願日)
公表日 登録番号
(登録日)
育成者権の存続期間
2283
(1987年3月30日)
1860
(1989年3月27日)

(満了日:2007年3月28日)
交配組み合わせ 旧系統名
‘ソルダム’ × ‘地蔵梅’(ソルダム × じぞううめ)・・・交雑年:1970年 PM-1-1

栽培適地

農林認定品種(旧:命名登録品種)

登録番号 : すももうめ中間母本農1号
登録年月日 : 1987年6月2日

育成担当者

吉田雅夫、京谷英壽、山口正己、小園照雄、西田光夫、金戸橘夫、石澤ゆり

発表論文

果樹試験場報告A 15号, p.1-10 (1988-03) : すももうめ中間母本農1号'PM-1-1'及び同農2号'PM-1-4'の育成について