牛以外の動物の受精卵です。基本的には同じですが、種によって特徴があります。
1)ハムスターの前核期卵
排卵10時間後に採取。雌雄前核、極体、精子尾部が見える。外側の膜が透明帯といわれ、卵子に形とまとまりを与えている弾力性に富む蛋白質の膜です。
2)マウスの受精卵
膣栓の観察された朝に採取。2個の極体が見える。
3)羊の受精卵
発情後1日に採取。未だ卵割が行われていない。
4)羊の受精卵
発情後2日に採取。 卵割によって2細胞期になっている。
5)山羊の桑実胚
発情後7日目に採取。1個1個の割球が一体化して個々の割球が区別しにくい状態(コンパクション)になっている。脂肪滴も見える。
6)山羊の拡張胚盤胞
胞胚腔が明らかで、透明帯が延びて薄くなっていることがわかる。
7)羊の11日目の脱出胚盤胞
胚盤胞は拡張が進行すると、透明帯から脱出して、さらに大きくなっていく。
8)家兎の受精卵
排卵44時間後で8から16個の割球が見られる。透明帯の外側は卵管から分泌される物質によって被われている。
9)家兎の受精卵
コンパクションを起こした桑実胚。透明帯の外側に厚い層が 形成されている。
10) 発情後9日目の豚卵巣
発情後9日目にと畜して取り出した卵巣。黄体がたくさん見える。牛のように黄色ではない。大きな卵胞が1個残存している。
11) 発情後9日目の豚胚
ガラスの容器は直径10cmである 。
12) 発情後11日目の豚卵巣
発情後11日目にと畜して取り出した卵巣。黄体がたくさん見える。
13)11日目の豚胚
500ccのビーカーの中にある。
13-1)11日目の豚胚(別の豚胚の拡大写真)
14)発情後15日目の羊胚
小さいものは1cm、大きいものは6cm。家畜の受精卵(胚)はこのように非常に長くのびることに特徴がある。
15)17日齢牛胚
17日齢牛胚(2個、茨城県・渡邊晃行)
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