畜産研究部門

日本飼養標準・乳牛(2017年版)について

日本飼養標準・乳牛(2017年版)表紙家畜・家禽の飼養標準は家畜等の成長過程・生産量に応じた適正な養分要求量を示したものであり、わが国における家畜飼養の基本となるものです。そのため、行政、普及、教育等の分野で幅広く活用されています。

飼養標準のうち乳牛に関しましては、当機構において2014年より改訂作業を行ってまいりましたが、この度、改訂作業が終わり、2017年版として公表いたしました。

11年ぶりの改訂の主なポイントは、(1) 子牛の離乳前のカーフスターターの摂取量、および離乳後から3ヶ月齢までの乾物摂取量の推定式の導入、(2) 最近、乳牛でも使われるようになってきた飼料用米、高糖分のイネ発酵粗飼料品種を含めた飼料イネやイアコーンなどの国内飼料資源の利用技術の解説の充実、(3) 畜産環境問題の解説の充実、(4) 泌乳曲線の平準化の考え方による泌乳持続性の改良、産次数増加、生涯生産性向上などの解説、(5) 搾乳ロボットでの飼養管理技術、乳房炎の情報等の追加、海外を含めた新しい知見の紹介などです。

また、添付CD-ROMへの収録プログラムは、Windows7、8および10でも利用できるように更新しました。

目次

  • 序章 飼養標準改訂の基本方針および本飼養標準の構成
  • 1章 栄養素の単位と要求量
  • 2章 養分要求量(I)
  • 3章 養分要求量(II)
  • 4章 養分要求量に影響する要因と飼養上注意すべき事項
  • 5章 飼料給与上注意すべき事項
  • 6章 泌乳曲線の平準化
  • 7章 群飼と給与飼料中の養分変動
  • 8章 飼養標準の使い方と注意すべき事項
  • 9章 養分要求量の算定式
  • 参考資料1
  • 参考資料2