畜産研究部門

日本標準飼料成分表(2009年版)について

日本飼養標準は、わが国で飼養されている家畜・家禽の成長過程や生産性などに応じた適正な養分要求量を示したものであり、わが国における家畜飼養管理の基本となるものです。そのため、本シリーズ(乳牛、肉用牛、豚、家禽、めん羊、標準飼料成分表)は、行政、普及、教育等の分野で幅広く活用されており、農研機構のベストセラーともなっています。

日本飼養標準のシリーズのうち標準飼料成分表に関しましては、当機構において2006年より改訂作業を行ってまいりましたが、この度、改訂作業が終わり、2009年版として公表いたしました。

約8年ぶりの改訂の主な特徴は、牛、豚および鶏用飼料の一般成分、消化率、栄養価について新たなデータを加えて集計し、数値の見直しを行いました。また、2001年版以降に、暫定値申請・承認のあった飼料(リンゴジュース粕(乾)、ビートパルプ(生)、パイナップル粕(生)など)48種類を含め83種類の飼料を新規に掲載しました。イネでは飼料用品種を追加し、熟期ごとに生草では成分値を、サイレージでは成分値と栄養価を掲載しました。さらに飼料情報の充実を図る観点から、別表において新たに食品残さの成分値と放牧草の成分値および栄養価を示しました。付属CD-ROMでは、成分表を冊子イメージで表示できるほか、表示させたい成分、畜種ごとの消化率と栄養価を選択可能としたカスタム表示機能を加え利便性の向上を図っています。

日本標準飼料成分表(2009年版)

  • 目次
  • 序章 日本標準飼料成分表2009年版作成の経緯
  • 1章 日本標準飼料成分表の性格と利用上の注意
  • 2章 飼料成分表
  • 2.1 一般成分組成、消化率、栄養価
  • (1) 牛
  • (2) 豚および鶏
  • 2.2 無機物含量
  • 2.3 アミノ酸含量
  • 2.4 ビタミン含量
  • 2.5 別表
  • 3章 付属資料
  • 3.1 飼料成分の分析法
  • 3.2 消化試験法
  • 3.3 索引
  • (1) 事項索引(1章、3章用)
  • (2) 飼料索引(2章用)