畜産研究部門

写真で見る外来雑草

クロモ〈類似種〉

学名: Hydrilla verticillata Casp.

多年草(HH)在来種

オオカナダモ、コカナダモに似た雌雄異株または雌雄同株の水草である。クロモの葉は5~7枚(普通6枚)を輪生し、長さは10~15mm、 巾1~2mmできょ歯が目立つ。雄花は茎から離れて水面に浮遊し、子房が柄状にのび水面に浮かんで開花した雌花にたどりつき受粉する。クロモは種子だけでなく、オオカナダモやコカナダモのように植物体断片(切れ藻)でも繁殖し、また葉が密集した越冬芽(腋性殖芽)をつくる系統と土中に塊茎をつくる系統があり、殖芽や塊茎からも繁殖する。花期は8~10月。湖沼、溜め池、河川、水路に群生し、日本全土に分布する。