植物防疫研究部門

概要

植物防疫研究部門は2021年4月1日に新たに創設されました。近年、気候変動や人モノの移動のグローバル化により、新たな病害虫・雑草の海外からの侵入リスクが上昇しています。また、環境や生産者への負荷低減や農作物の輸出拡大に向け相手国の基準に対応した防除技術が求められています。これらの課題を解決するため、当部門では越境性病害虫・高リスク病害虫防除技術及び最先端無農薬防除技術の開発、果樹・茶病害虫の環境負荷軽減型防除技術による輸出力強化、データ駆動型作物病害虫防除技術による生産性の向上と価値の創出、外来雑草・難防除雑草の侵入防止・防除技術の開発と普及に取り組みます。

これらの研究開発に当たっては、植物防疫を所掌する国並びに地方行政機関や農研機構内の栽培体系化・品種育成分野、地域農業研究センターとの連携等を通じ、出口戦略を明確にします。また、標準作業手順書の作成や農研機構統合データベース・WAGRI等の活用を通じ、成果の社会実装を推進します。