当グループは、農業水利施設における水理学的問題と施設制御に関する問題を扱います。農業水利施設には、水源となるダム、頭首工などから、大規模な送水系から小規模な配水系までの開水路およびパイプライン、そしてそれらに付随する各種の分水、流量調整、圧力調整、一時貯留などのための施設、さらに農地から河川へ排水する施設や津波・高潮から農地を守る海岸施設までが含まれます。
2021年度からのミッションは、農業生産基盤の強靱化による洪水や渇水の被害軽減と生産の安定化に向けた、気象、営農等の予測情報に基づき洪水・渇水被害を回避するリアルタイム水管理システムの構築と技術検証です。近年、毎年のように豪雨災害が発生し、とは言え渇水のリスクが減少したわけではなく、農地・農家を含む国土・国民と安定した農業生産を守るためには、避けることはできない洪水・渇水に対して可能な限り被害を回避する技術開発が必要です。
当グループでは、現地調査、水理実験、数値シミュレーションやICT技術開発により、ミッションの遂行に加え、農業水利施設の整備や管理を行う現場技術者や行政機関の技術サポートを行います。

メンバー
- 吉永 育生(よしなが いくお)(グループ長)
- 向井 章恵(むかい あきえ)(グループ長補佐)
- 木村 延明(きむら のぶあき)
- 人見 忠良(ひとみ ただよし)
- 中田 達(なかだ とおる)
- 河野 賢(こうの さとし)
- 吉瀬 弘人(きちせ ひろと)
- 福重 雄大(ふくしげ ゆうだい)
- 島崎 昌彦(しまざき まさひこ)(技術移転部教授 併任:水利制御グループ)
- 中矢 哲郎(なかや てつお)(技術移転部教授 併任:水利制御グループ)