農村工学研究部門

農村工学研究部門メールマガジン

メールマガジン第25号(2012年4月号)

目次


1)最新の「農工研ニュース」より
■津波被災農地の除塩における留意点
2)農村工学研究所の動き
■運営委員会の開催
■平成24年度 農村工学研究所一般公開(報告)
■国営事業所等への支援対策 ~平成24年度も開始~
3)ズームイン
■コンクリートの劣化を見逃すな! ~農工研技術研修の紹介~
4)農村の草花
■春の陽を浴びて金色にきらめく野辺の花 ~ウマノアシガタ~
5)研究者の横顔
■廣瀬 裕一(ひろせ ゆういち)
6)その他
■つくばの桜の名所 ~農林さくら通り~

1)最新の「農工研ニュース」より


■津波被災農地の除塩における留意点
東日本大震災の津波により、岩手県、宮城県及び福島県の太平洋沿岸地域を中心に、およそ2万4千ヘクタールの農地に海水が侵入し、農地・農業用施設に甚大な被害が発生しました。そのため、津波被災農地では、土壌中に残留した塩分などによる作物の生育障害が起こらないように、さまざまな対策が講じられました。

私たちは、発災直後から除塩対策を支援してきました。その現地活動を通じて得られた留意点を、この1月にホームページに公表しました。このような取り組みをもっと理解していただくため、基礎的な質問に対する考え方をまとめましたので参考にして下さい。

農地基盤工学研究領域 用水管理担当主任研究員 友正達美
同 水田高度利用担当主任研究員 北川 巌
同 水田高度利用担当研究員 瑞慶村 知佳
農村基盤研究領域 資源評価担当主任研究員 嶺田拓也



(関連資料)
(1)農工研ニュース第78号
http://www.naro.affrc.go.jp/nire/mail_magazine/files/25-01-01.pdf
(2)農工研・東日本大震災復興支援特設サイト
http://www.naro.affrc.go.jp/nire/mail_magazine/files/25-01-02.pdf
(3)この研究成果をもっと深く理解するための3つのQ&A
http://www.naro.affrc.go.jp/nire/mail_magazine/files/25-01-03.pdf

2)農村工学研究所の動き


■運営委員会の開催
4月20日に、東京の法曹会館で運営委員会を開催しました。当日は、5名の評価委員のご臨席を賜り、農工研の平成23年度業務実績を評価して頂きました。

評価委員からは、特に、東日本大震災に対する研究に対し「機動的に対応している」、「行政との連携がよく取れている」等の高い評価を頂きました。また、「住民の合意形成に関するソフト研究が望まれる」、「受託研究その他外部資金の獲得に対し一層の努力が必要である」等のご意見を頂きました。

これらを踏まえ、行政支援型の研究独法として、より一層国民、社会に貢献できるよう業務運営に努めてまいります。

今回、委員お二人が交代されました。前任の黒田正治様(九州大学名誉教授)と神谷金衛様(明治用水土地改良区理事長)には、長年にわたり多々ご指導賜りましたことを深謝しますとともに、引き続きご指導をお願い申し上げます。

企画管理部 業務推進室長 白谷栄作


(報告内容)
http://www.naro.affrc.go.jp/nire/mail_magazine/files/25-02-01-01.pdf

■平成24年度 農村工学研究所一般公開(報告)

昨年は大震災の影響により自粛。一昨年は季節外れの大雪、その前年は風雨に見舞われるなど、近年の一般公開は立て続けに悪天候の影響を受けました。幸いにして本年は、4月20日、21日の両日とも、肌寒い季候ながら降雨もなく穏やかな天候でした。お陰様で1,087人という沢山の方にご来所いただき、誠にありがとうございました。

企画管理部 情報広報課長 西田信博

(関連資料)
(1)写真など
http://www.naro.affrc.go.jp/nire/mail_magazine/files/25-02-02-01.pdf
(2)地盤の液状化体験コーナの模様(動画 5分10秒)
[Windows]
http://www.naro.affrc.go.jp/nire/mail_magazine/files/25-02-02-02.wmv
[Mac]
http://www.naro.affrc.go.jp/nkk/mail_magazine/files/25-02-02-02.mpg


■国営事業所等への支援対策 ~平成24年度も開始~

行政支援型試験研究独立行政法人として、農工研の豊富な試験研究実績と蓄積された現場経験を活かすため、従来より、国営事業所等への技術相談、調査や委員会委員への派遣、受託研究、講習生の受入れを中心に取り組んできました。

今年度もお気軽に、技術移転センター移転推進室(寺村)までご相談下さい。

電話 029-838-8296、Fax 029-838-7680
Eメール iten◎ml.affrc.go.jp 又は steramura◎affrc.go.jp
※メールを送信する際は「◎」を「@」にしてください

3)ズームイン


■コンクリートの劣化を見逃すな! ~農工研技術研修の紹介~

農村工学専門技術研修「施設保全管理」は、農業水利施設の満たすべき機能・性能にかかる設計、診断・評価、補修・補強等に関する講義と、機能診断実習及び性能設計演習で構成されています。今回は、その中から機能診断実習の模様を写真でご紹介します。

この実習では、コンクリート構造物の各種機能診断手法の評価、ひび割れ及び損傷の解析調査手法を学んだ後に、非破壊試験による7種類の調査手法と、コア採取による2種類の試験を体験します。

これらの調査技術は、すぐに実践できるものばかりです。受講生の皆さんは、習得したノーハウやテクニックを駆使する頼もしい存在として、各現場できっと活躍されていることでしょう。

技術移転センター 技術研修課主査 佐伯保則


(関連資料)
hhttp://www.naro.affrc.go.jp/nire/mail_magazine/files/25-03-01.pdf

4)農村の草花


■春の陽を浴びて金色にきらめく野辺の花 ~ウマノアシガタ~

春から初夏にかけて、林縁や路傍で黄色の花びらをキラキラさせている花をみかけたことはないでしょうか。この花は、金鳳花(キンポウゲ)とも呼ばれているウマノアシガタですが、きれいな花に似合わず、変わった名前がついていますね。どうしてこのような名で呼ばれることになったのでしょうか。

農村基盤研究領域 資源評価担当主任研究員 嶺田拓也

(関連資料)

http://www.naro.affrc.go.jp/nire/mail_magazine/files/25-04-01.pdf

5)研究者の横顔


■廣瀬 裕一(ひろせ ゆういち)
今回紹介する廣瀬裕一さんは、自他ともに認める水車好きで、語り出すと止まりません。声は明瞭で、遠くに座っていても彼の関西弁が聞こえてきます。休日には、趣味の旅行(単に飛行機好きとも?)を兼ねて、自費で全国各地の歴史的農業水利施設を訪ね歩いているようです。

昨年度(23年度)からは新設されたエネ研の構成員として、これまでの研究履歴を活かしつつ、新たな分野の研究課題に取り組んでいます。(他己紹介:芦田敏文)

(自己紹介)

http://www.naro.affrc.go.jp/nire/mail_magazine/files/25-05-01.pdf

6)その他


■つくばの桜の名所 ~農林さくら通り~

つくば農林研究団地内を走る「農林さくら通り」は、つくばの桜の名所として知られています。ソメイヨシノなど約500本もの桜が、今年もみごとな花を咲かせました。震災被災地が早く復興するように、満開の桜に願いをかけました。

編集子

(写真)
http://www.naro.affrc.go.jp/nire/mail_magazine/files/25-06-01.pdf



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【編集発行】

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