目次
1)トピックス
2)新技術の紹介
3)農工研ニュースより
4)農村の草花
5)研究者の横顔
1)トピックス
■着任のご挨拶
■研究紹介動画「作物多収化は、土を砕いて!排水改善!全層心土破砕機『カットブレーカー』」を新規公開しました
畑作物の安定生産や野菜作の導入には農地の排水性を高める必要があります。そのため、生産者自らがトラクタの作業により簡単・迅速に実施できる効果的な排水改良が求められていました。
当部門では、20馬力の小型から100馬力超の大型のトラクタに適用でき、石礫のあるほ場でも排水改良ができる全層心土破砕機「カットブレーカー」を開発・実用化して、普及を進めています。
本動画では、本技術の特徴とその機械をご活用いただいています農家の方のインタビューについてご紹介いたします。
研究推進部 研究推進室
(関連URL)
- (1)作物多収化は、土を砕いて!排水改善!全層心土破砕機『カットブレーカー』
https://youtu.be/lBbBmZ1sD6Y - (2) NARO channel
https://www.youtube.com/user/NAROchannel - (3) 農村工学研究部門の動画一覧
https://www.youtube.com/playlist?list=PLW99yTRNzVkNDB0HaCIwbaqGa-m4ikBF2
2)新技術の紹介
■(プレスリリース) 迅速・簡単な暗渠敷設機「カットドレーナー」が本格販売- 暗渠の整備を生産者自ら実施できます -
農研機構は株式会社北海コーキと共同で、トラクタなどによって牽引することで暗渠管とモミガラなどの疎水材を敷設・配置して暗渠を整備できる、暗渠敷設機「カットドレーナー」を開発しました。この度、本機はトラクタ販売店などにて北海コーキより本格的に販売されます。
本機の特徴は、V字刃による土塊の切断・持上げ・破砕により、約80cmまでの深さに安定して暗渠管を挿入できる点、また、溝の幅が最大60cmであるため、直径30cm未満の石礫が存在していても整備できる点です。これにより、畑作物の安定生産に資する暗渠を生産者自ら簡単に整備できます。
研究推進部 研究推進室渉外チーム長 林田洋一
(関連URL)
3)農工研ニュースより
■Web版「農工研ニュース」131号が発行されました
これまでの「農村工学通信」は、今号よりWeb版「農工研ニュース」としてリニューアルいたしました。最新の131号は、4月より所長に就任しました渡嘉敷新所長の巻頭言をはじめ、3件の研究成果が掲載されています。ぜひご覧ください。
研究推進部研究推進室 渉外チーム 重田一人
(関連URL)
4)農村の草花
■春らんまん。新たな出会いを求めて、足元の草は続くよどこまでも。
折しもこの4月から「日本の植物界の父」とも呼ばれ、明治から昭和にかけて活躍された植物学者の牧野富太郎博士をモデルにしたNHKの朝のテレビ小説「らんまん」が開始されました。牧野博士は国内のまだ名前(学名)が付けられていなかった1,000とも3,000ともいわれる植物の命名にかかわったとされています。時代は下り、牧野博士以降、多くの植物分類学者たちによって、国内の植物、とくに農村などに見られる身近な植物はすべて種類が把握されたと思われがちです。しかし、ごく最近、このメルマガでも紹介(第62号:2015年5月号)し、これからの季節に草地でよく見ることのできる「ネジバナ」に別の新種が含まれていたことが神戸大学らのグループによって発見され、新しい学名とともに「ハチジョウネジバナ」の和名が与えられました。牧野富太郎博士のように、身近な草花にも「おまんは......誰じゃ。」と問いかけ寝そべりながら観察すれば、もしかしたらまだまだ名前がつけられていない未知の草花に「気づく」ことができるかも知れません。ぜひ、これからも新たな出会いや素敵な宝ものを求めて、野外に出かけてみてください。また、それらの草花や多くの生きものたちを育んできた里の豊かさやを人の手入れにも、思いを馳せていただければうれしいです。
なお、この4月から筆者は農工研を離れ植物防疫研究部門に異動となりました。
メルマガ第14号(2011年5月)から開始された「農村の草花」も筆者の異動により、昨年12月に発行された第151号の連載をもって、いったん休載となります。これまで農村部で見かけやすい115種類もの草花や樹木を紹介してきましたが、楽しんでいただけましたでしょうか。私も新しい環境のもと、新たな出会いを求め、引き続き農業の現場や農村を歩いていきます。いつか、また皆さんと出会う日が来るまで、ごきげんよう!
植物防疫研究部門 雑草防除研究領域雑草防除グループ 嶺田拓也
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5)研究者の横顔
■折立 文子(おりたて ふみこ)
今回はバイオマス利活用の調査研究に取り組む折立文子さんです。 みどりの食料システム戦略の策定などを通じて、持続的な農業の重要性に対する社会の理解は進みましたが、 実際に現場で利活用を推進していくには課題も多いと思います。
とはいえ、何事にも真摯に取り組む折立さんであればきっと、サスティナブルな農村の未来像を見せてくれるのではないかと楽しみにしています。 プライベートでは、最近は聴けていませんが、折立さんの歌う中島みゆきは最高です!
(他己紹介)瑞慶村知佳
(自己紹介)
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研究推進部 研究推進室 渉外チーム