農村工学研究部門

農村工学研究部門メールマガジン

メールマガジン第158号 (2023年7月号)

目次

1)トピックス
2)イベント情報
3)新技術の紹介
4)農工研ニュースより
5)技術研修室より
6)農村工学研究部門の動き
7)見学だより
8)農業水利施設の魅力を知ってほしい
9)研究者の横顔

1)トピックス

■最新の研究成果を2023年度農業農村工学会大会講演会にて発表いたします

8月29日から9月1日まで2023年度(第72回)農業農村工学会大会講演会が愛媛大学城北キャンパスにて、現地およびオンラインで開催されます。今年度も、当研究部門の職員が発表する日時と会場を読者の皆様にお知らせいたします。

質問や感想を当日の会場やWeb上、または、農研機構問合せフォームを通じてお寄せ下さい。なお、大会講演会プログラムの詳細は農業農村工学会ホームページをご覧下さい。

(関連資料)

2)イベント情報

■農山漁村エネルギーマネジメントシステム(VEMS*)に関する学会セッションを開催いたします(第1報)
* Village Energy Management System

農研機構(農村工学研究部門、農業機械研究部門)は、昨年度まで2020年度NEDO先導研究プログラム/エネルギー・環境新技術先導研究プログラムのなかの「農山漁村地域のRE100に資するVEMSの開発」というプロジェクトの代表機関として、9つの機関(企業、国研、大学)とともに取り組んで参りました。

9/4~9/8に開催される農業環境工学関連学会2023年合同大会(会場:茨城県つくば市)において、本プロジェクトの成果の一部と今後の農山漁村地域のエネルギー資源の利用・管理について議論するセッションを開催いたします。

農村地域のエネルギー資源の有効活用による地域の脱炭素化や農村振興を含めた幅広い議論の場となりますので、興味のある方はぜひご参加をご検討ください。

なお、大会開催期間のうち本セッションの開催日はプログラムが確定する8月となります。
引き続き、次号の本メルマガでご案内いたしますので、続報をお待ちください。

皆様のご参加をお待ちしております。

資源利用研究領域 地域資源利用・管理グループ 研究員 土屋遼太

(関連URL)

3)新技術の紹介

■(プレスリリース)営農活動による地域への経済波及効果と環境影響を同時に評価できるWEBツール

現状の営農活動から派生する地域経済への波及効果を産業連関分析によって推計することができ、併せて営農活動によって直接・間接に生じる環境影響を推計することができます。ユーザーはブラウザ上で営農活動地域と資材や燃料などの調達にかかった経費を品目別に入力するだけでよく、専門的な知識は必要ありません。市町村等が、農業分野における脱炭素化に向けた方策を検討する際に役立ちます。

研究推進部 研究推進室渉外チーム長 林田洋一

(関連URL)

■(プレスリリース)全国初となる「ため池ベントナイトシート工法設計・施工マニュアル」の策定

ため池整備に適する盛土材料(遮水性がある粘土質の材料)の調達・確保が困難なため池における代替的な改修工法として用いる「ベントナイトシート工法」について、安全性及び耐久性を確保した統一的な設計・施工を行うため、兵庫県は国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構(以下、農研機構)、神戸大学との共同研究により、全国初となる技術マニュアルを策定しました。

今後は従来のため池改修工法に加え、ベントナイトシート工法も活用し、ため池整備を推進していきます。

研究推進部 研究推進室渉外チーム長 林田洋一

(関連URL:兵庫県)

■知的財産情報(51)「無線通信システム」が登録されました

農研機構が出願した以下の発明が、登録されました。
興味のある方は、独立行政法人INPITが運営する「特許情報プラットフォーム(J-Plat Pat)」からご覧ください。

  • 【特許番号】特許第7295524号
  • 【登録日】令和5年6月13日(2023.6.13)
  • 【発明の名称】無線通信システム

研究推進部 研究推進室渉外チーム 主査 中司朋宏

(関連URL)

■北海道農業研究センターで「令和5年度カットブレーカー実演会」が開催されます

2023年9月6日に、北海道農業研究センターの試験圃場にて農村工学研究部門が開発しましたカットブレーカー実演会が行われます。
今回はカットブレーカーだけでなく、カットシリーズの実演のほかに全機種展示、北農研の研究成果紹介も行われます。

詳細につきましては関連URLをご覧ください。

(関連URL)

4)農工研ニュースより

■Web版「農工研ニュース」132号が発行されました

Web版に移行して2号目となる今号は、4月より技術移転部長に就任しました土肥部長の巻頭言をはじめ、3件の研究成果が掲載されています。さらに特集としまして、2023年度農業農村工学会大会講演会の農工研研究者発表一覧を記載しています。ぜひご覧ください。

研究推進部 研究推進室渉外チーム 重田一人

(関連URL)

5)技術研修室より

■農村工学技術研修の開催(2023年7月号)

7月3日(月)~7日(金)の期間、参加人数19名(国3名、府県13名、水機構1名、土地連2名)で農村工学専門技術研修(土木地質)を実施しました。
本研修は新型コロナウイルス感染拡大により連続して開催を中止しており、平成30年度以来5年ぶりの開催となりました。

技術移転部技術研修室

(関連資料)

6)農村工学研究部門の動き

■農林水産省情報分析官との令和5年度「第1回技術交流会議」開催

去る6月27日(火)農村工学研究部門において、農林水産省農村振興局、関東農政局の7名の「情報分析官」との令和5年度「第1回技術交流会議」を開催しました。

技術移転部 教授 島崎昌彦

(関連資料)

7)見学だより

■神奈川県農村振興技術連盟の皆さんが来所されました

6月16日(金)、神奈川県農村振興技術連盟(7名)の若手の皆さんが来所されました。2時間ほどの短い時間ではありましたが、活発な質疑応答がありました。

研究推進部 研究推進室 後藤眞宏

(関連資料)

■オンライン形式の見学会を開催しました

7月19日(水)に、京都大学農学部の講義(環境水文学・3年生対象)において、オンライン形式の見学会を開催しました。

研究推進部 研究推進室長 土原健雄

(関連資料)

8)農業水利施設の魅力を知ってほしい

■国宝に指定された通潤橋および通潤用水を知ってほしい(2023年7月)

7月の話題を何にしようか迷っていたところ、熊本県の通潤橋の国宝指定答申があったとの報に接した。めでたいことなので、6月の福岡県矢部川流域と近い場所ではあるが、7月は熊本県の通潤橋および通潤用水について紹介したいと思う。

農地基盤情報研究領域 地域防災グループ 上級研究員 廣瀬裕一

(関連資料)

9)研究者の横顔

■渡邉 真由美(わたなべ まゆみ)

今回の「研究者の横顔」は、地域資源利用・管理グループの渡邉真由美さんです。
昨年4月に民間企業から任期付採用され、農工研に着任されました。明るく元気なキャラクターで、着任当初から研究室にすっかりなじまれています。
前職のご経験を活かし、地域資源のエネルギー利用技術およびその評価に関する複数のプロジェクト研究では、採用早々、中心となって取り組まれています。
プライベートでは子育て真っ只中で、時間に大きな制約がある中、現地調査の設営・論文執筆など精力的に研究に取り組まれており、同僚としても大変刺激になります。

(他己紹介) 芦田敏文

(自己紹介)

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