農村工学研究部門

農村工学研究部門メールマガジン

メールマガジン第162号 (2023年11月号)

目次

1)トピックス
2)イベント情報
3)新技術の紹介
4)農工研ニュースより
5)技術研修室より
6)見学だより
7)農業水利施設の魅力を知ってほしい
8)研究者の横顔

1)トピックス

■本川 一善 農林水産技術会議会長 農研機構の研究現場をご視察

2023年11月7日(火曜日)に、農林水産省本川 一善 農林水産技術会議会長が農研機構(つくば地区)を訪問され、最先端の農業研究に係る取り組みをご視察されました。

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2)イベント情報

■「実用新技術講習会及び技術相談会」を開催(報告)

当日は、現場の第一線で農業農村整備に携わる国や県等の関係行政職員、水土里ネット等各種団体、建設会社や設計コンサルタント等民間企業(計58社)からの技術者など、208名(注:農研機構38名を含む)の方々にご参加頂きました。おいで頂きました皆様には厚く御礼申し上げます。

プログラムは、農林水産省を代表して石川英一・農村振興局設計課長からのご挨拶、情勢報告として同局設計課の土屋恒久施工企画調整室長から「農業農村整備事業等におけるデジタル化による行政施策」のご講演、当研究部門からは、技術報告として、
(1) 「ほ場間移動に対応したロボット農機用のスマート農場の設計支援ツール」(松島健 一・空間情報グループ 上級研究員)
(2) 「実用性を向上させた漏水探査ロボットによる農業用パイプラインの漏水探査システム」(森充広・施設工学研究領域長)
を発表しました。

さらに、展示スペースに移り、新技術18テーマについて、各研究者がポスターセッションにより来場者の皆様に直接ご紹介するとともに、現場課題の技術相談も承り、終了時刻間際まで多くの方々が活発に情報交換を行う様子もみられるなど盛況でした。

皆様には、来年度開催の際にもご参加頂きますことを、心よりお待ちしております。
(次年度は令和6年11月1日(金)開催を予定)

技術移転部 移転推進室長 田中繁世

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3)新技術の紹介

■知的財産情報(56)「抑草工法」が登録されました

農研機構が出願した以下の発明が、登録されました。
興味のある方は、独立行政法人INPITが運営する「特許情報プラットフォーム(J-Plat Pat)」からご覧ください。

  • 【特許番号】特許第7347583号
  • 【登録日】令和5年9月11日(2023.9.11)
  • 【発明の名称】抑草工法

研究推進部 研究推進室渉外チーム 主査 中司朋宏

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■知的財産情報(57)「マルチ熱源ヒートポンプ装置」が登録されました

農研機構が出願した以下の発明が、登録されました。
興味のある方は、独立行政法人INPITが運営する「特許情報プラットフォーム(J-Plat Pat)」からご覧ください。

  • 【特許番号】特許第7357324号
  • 【登録日】令和5年9月28日(2023.9.28)
  • 【発明の名称】マルチ熱源ヒートポンプ装置

研究推進部 研究推進室渉外チーム 主査 中司朋宏

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■知的財産情報(58)「ヒートポンプ装置」が登録されました

農研機構とジオシステム株式会社が出願した以下の発明が、登録されました。
興味のある方は、独立行政法人INPITが運営する「特許情報プラットフォーム(J-Plat Pat)」からご覧ください。

  • 【特許番号】特許第7359361号
  • 【登録日】令和5年10月2日(2023.10.2)
  • 【発明の名称】ヒートポンプ装置

研究推進部 研究推進室渉外チーム 主査 中司朋宏

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4)農工研ニュースより

■研究成果より「全国のため池のデータを格納、閲覧できる「ため池デジタルプラットフォーム」」

全国のため池の平常時の写真や日常点検結果、監視カメラの画像、水位データなどのため池の管理状況に関する各種の情報を格納し、閲覧できる「ため池デジタルプラットフォーム」を開発しました。ぜひご覧下さい。

施設工学研究領域 施設整備グループ 研究員 寺家谷勇希

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5)技術研修室より

■農村工学技術研修の開催(2023年11月号)

農村工学研究部門では10月・11月と、3件の専門技術研修を行いました。

技術移転部 技術研修室

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6)見学だより

■新潟県刈羽村広域協定運営委員会の見学が開催されました

10月25日、新潟県刈羽村広域協定運営委員会20名の皆さんが当部門を見学しました。来所されたのは、多面的機能支払の広域協定に参画している皆さんです。

研究推進部 研究推進室渉外チーム 後藤眞宏

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■新潟県亀田郷土地改良区の見学が開催されました

10月25日、新潟県亀田郷土地改良区15名の皆さんが当部門を見学しました。

研究推進部 研究推進室渉外チーム 後藤眞宏

(関連資料)

■山形県西里地区推進協議会の見学が開催されました

10月26日、山形県の寒河江川土地改良区にあります西里地区推進協議会の皆さん、8名のかたが当部門を見学しました。

研究推進部 研究推進室 笹倉亜希子

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7)農業水利施設の魅力を知ってほしい

■鳥取の大口堰用水(山白川)の斜め堰は圧巻だった(2023年11月)

主に鳥取県内を流下する1級河川は、東から千代川、天神川、日野川である。今回は千代川を水源とする大口堰用水を紹介したい。大口堰用水は山白川とも呼ばれて、千代川右岸を受益地とする農業用水路である。約300年前の江戸時代享保年間にできたとされる。かつての受益面積は約800haであったが、下流域の都市化が進んだことから最近の受益面積は約300ha強のようである。この大口堰用水は風情が良く、特に頭首工が斜め堰で圧巻なのでそれを含めて下流の鳥取駅近くの数津用水堰までの様子を紹介したい。

農地基盤情報研究領域 地域防災グループ上級研究員 廣瀬裕一

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9)研究者の横顔

■河野 賢(こうの さとし)

今回ご紹介するのは、水利工学研究領域・水理制御グループの河野賢さんです。
本年度(2023年度)から農水省より農工研へ配属された河野さんですが、さっそくご協力いただいている現場の農家さんと交流を深めつつデータを収集し、農業用水の需要予測モデルの開発に取り組んでおられます。
横顔では趣味のキャンプについてもご紹介があり、ご家族とゆるく楽しみながらもちょっとしたこだわりも忘れないというお手本のような嗜み方をされていると感じました。

(他己紹介) 福元 雄也

(自己紹介)

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