農村工学研究部門

農村工学研究部門メールマガジン

メールマガジン第195号(2026年8月号)

目次

農村工学研究部門にて(2026年8月撮影)
農村工学研究部門にて(2026年8月撮影)
1)トピックス
2)イベント情報
3)新技術の紹介
4)農工研ニュースより
5)技術研修室より
6)研究者の横顔

1)トピックス

■「令和8年度 実用新技術講習会及び技術相談会」を開催 -農業農村整備に関する新技術を専門の研究者が紹介します-

2026年11月5日(木曜日)13:30~17:00に、東京大学弥生講堂(一条ホール)にて、「令和8年度 実用新技術講習会及び技術相談会」(後援:農林水産省、(一社)農業土木事業協会)を開催します。

主なプログラムは、農村振興局整備部設計課による情勢報告「農業農村整備に関する新たな技術開発計画について(仮題)」、農工研から技術報告として、(1)「農業農村整備におけるデータ利活用を促進する農業農村デジタルプラットフォーム」、(2)「一季成りイチゴ栽培での従来温室とゼロエネルギーグリーンハウス(ZEG)の比較実証」、(3)「農業水利施設の機能診断調査を支援するWebアプリ群」、(4)「地下ダム管理のための新たな技術と農業用地下水管理支援システム」を予定しています。

また、上記の技術報告と最新の技術開発や研究成果を研究担当者がポスターセッション(直接対話)形式でご紹介します。

農業農村整備に携わる皆様におかれましては、新技術のご案内とともに、現場課題の解消に向けて情報交換して頂く絶好の機会です。国や地方公共団体、土地改良関係団体、民間企業(建設会社、設計コンサルタント等)、農業者、教育関係者など皆様ふるってのご参加をお待ちしております。

申込方法などの詳細は、下記の関連URLをご参照ください。

技術移転部 移転推進室長高木 繁光

(関連URL)

■最新の研究成果を 農業環境工学関連学会2026年合同大会 にて発表します

9月1日から3日に、北海道札幌市の北海道大学で開催される「農業環境工学関連学会2026年合同大会」にて当部門の研究者が成果を発表します。

詳細につきましては農業環境工学関連学会2026年合同大会のウェブサイトをご覧ください。

日時:9月2日 Room7 (N23) 09:00-09:15
 題名:営農型太陽光発電施設下の風速計測に関する検討
 担当研究者:於保拓高、土屋遼太、森山英樹、石井雅久、関航太郎

日時:9月2日 Room4 (S32) 10:30-10:45
 題名:農業・水産業の冷凍・冷蔵における再生可能エネルギーのオンサイト利用に関する研究
 担当研究者:石井雅久

日時:9月2日 Room4 (S32) 10:45-11:00
 題名:オープンループ型直接膨張式ヒートポンプと重油式暖房機による温室暖房用ハイブリッドシステムの開発とイチゴ栽培への適用
 担当研究者:石井雅久(農工研外の共同研究者あり)

日時:9月3日 Room3 (S22) 11:15-11:30
 題名:湿度変動電池を用いた湿度計測手法の開発
 担当研究者:土屋遼太、於保拓高(農工研外の共同研究者あり)

(関連URL)

■営農型太陽光発電に関する学会セッションを開催いたします(再掲)

9月1日から3日に、北海道大学で、農業環境工学関連学会2026年合同大会が開催されます。
この大会のなかで、農工研の研究者が主体となり、オーガナイズドセッション「持続可能な営農型太陽光発電の実現に向けた研究動向」を開催します。

急速に注目を浴びている営農型太陽光発電ですが、残念ながら「発電に重きを置かれ、農業生産の面が軽視されている事例」が見られます。
日射量が低減する太陽光パネルの下での農業について、作物の生産性、経済性、持続性を担保する必要があります。

農工研では、農業生産と再生可能エネルギー利用の両立に向けた研究に取り組んでおり、本オーガナイズドセッションでは関連する最新の研究成果や課題について、全国の研究者が集まり議論を行います。

今後も、当該分野での農工研の研究活動へご注目いただければ幸いです。

※当オーガナイズドセッションに参加するためには、農業環境工学関連学会2026年合同大会への参加が必要です。
大会情報につきましては、下記ホームページをご参照ください。

資源利用研究領域 農業施設グループ研究員土屋 遼太

(関連URL)

■最新の研究成果を日本土壌肥料学会2026年度東北大会にて発表します

9月8日から10日に、福島県福島市の福島大学金谷川キャンパスで開催される「日本土壌肥料学会2026年度東北大会」にて当部門の研究者が成果を発表します。

詳細につきましては日本土壌肥料学会2026年度東北大会のウェブサイトをご覧ください。

日付:9月8日M24
 題名 : 日本土壌肥料学会が考える「Soil Healthの定義」に関する必要条件
 担当研究者 : 江波戸宗大

日時:9月9日S33
 題名 : 造粒乾燥下水汚泥肥料の黒ボク土および灰色低地土における小麦生育に及ぼす影響―リン酸肥効と窒素供給特性―
 担当研究者 : 折立文子(農工研外の共同研究者あり)

日時:9月9日S34
 題名 : 中山間地ユズ園における基盤整備前後の土壌硬度三次元分布の比較
 担当研究者 : 江波戸宗大(農工研外の共同研究者あり)

2026 年度日本土壌肥料学会賞等授賞式・記念講演
 日時 : 9月9日 13:50-17:45
 会場 : エルティ ウェディング・パーティ エンポリアム

第31回(2026年度)日本土壌肥料学会技術賞
 講演題名 : 耕畜連携に関する診断技術および圃場管理技術の開発
 担当研究者 : 江波戸宗大

(関連URL)

■最新の研究成果を 水文・水資源学会/日本水文科学会 2026年度研究発表会にて発表します

9月13日から16日に、岐阜県岐阜市のじゅうろくプラザで開催される「水文・水資源学会/日本水文科学会 2026年度研究発表会」にて当部門の研究者が成果を発表します。

詳細につきましては大会ウェブサイトをご覧ください。

[ポスターセッション]

日時 : 9月14日 13:55-15:25
 題名 : 6か月アンサンブル予報による領域平均降水量の予測特性の評価
 担当研究者 : 相原 星哉、吉田 武郎、髙田 亜沙里(農工研外の共同研究者あり)
 題名 : 気候変動が遠隔オフグリッド地域における小水力発電の持続性に及ぼす影響―インドネシア農村集落を対象とした発電量と停電日数の評価事例―
 担当研究者 : 髙田 亜沙里(農工研外の共同研究者あり)

日時 : 9月15日 10:10-11:40
 題名 : 簡略化メタ統計的極値分布に基づく地域頻度解析による確率雨量推定の安定性
 担当研究者 : 崎川 和起(農工研外の共同研究者あり)

(関連URL)

■最新の研究成果を日本地すべり学会第65回(2026年度)研究発表会にて発表します

9月15日から18日に、群馬県高崎市のGメッセ群馬で開催される「日本地すべり学会第65回(2026年度)研究発表会」にて当部門の研究者が成果を発表します。

詳細につきましては 日本地すべり学会のウェブサイトをご覧ください。

日時 : 9月17日 9:00-10:15
 題名 : 打撃反射波を用いたモルタル充填鋼管における曲げ損傷位置の推定
 担当研究者 : 吉澤剛禎、正田大輔、井上敬資、楠本岳志

日時 : 9月17日 10:30-12:00
 題名 : 集水井周辺の地すべり斜面における比抵抗変化の特徴
 担当研究者 : 井上敬資、吉澤剛禎、正田大輔、楠本岳志

日時 : 9月17日 14:00-15:00
 題名 : データ不足条件におけるSLaDEE法による地震地すべり移動量評価―令和6年能登半島地震・稲舟地すべりの例―
 担当研究者 : 楠本岳志(農工研外の共同研究者あり)

(関連URL)

2)イベント情報

■『農研機構オープンデー2026』を9月12日(土)に開催します

9月15日に農工研と農環研は連携して、農業農村工学会関東支部との共催で技術シンポジウム『農村における外来種対策の最前線』を開催します。
ご興味のあるかたは下記の申込フォームよりお申込みください。

私たちの生活~社会を支える「食と農」。
農研機構は豊かな「食と農」 を守り、さらなる発展を目指して日々研究をしています。
今日は皆さんを、そんな農研機構のつくば地区にご招待!
農研機構の研究活動のリアルを感じてみませんか?

本年度は主に農研機構「食と農の科学館」にてオープンデーを行います。
農村工学研究部門も展示のほかに座談会やラボツアーにも参加します。
詳細につきましては農研機構オープンデー2026特別サイトをご覧ください。

日時 :
9月12日(土曜日)10時00分 - 16時00分
入場料 :
無料

※ただし、一部の企画では事前登録が必要です。

(関連URL)

■技術研修シンポジウム『農村における外来種対策の最前線』を9月15日(火)に開催します。

9月15日に農工研と農環研は連携して、農業農村工学会関東支部との共催で技術研修シンポジウム『農村における外来種対策の最前線』を開催します。
ご興味のあるかたは下記の申込フォームよりお申込みください。

テーマ :
農村における外来種対策の最前線
旨 :
農業水利施設や農地において様々な外来種の侵入や拡散、それによる被害が問題となっている。本シンポジウムでは関東地方を中心とした実態を踏まえ、ナガエツルノゲイトウ、カワヒバリガイ、アメリカザリガニ等を対象に、検知・監視や防除技術の最新知見を共有し、実践的な外来種対策への理解を深める。本報告の一部はBRIDGE(研究開発とSociety5.0との橋渡しプログラム)の助成を受けて実施した研究の成果です。
容 :
13:30-13:35開会挨拶
13:35-13:45趣旨説明
13:45-14:05ナガエツルノゲイトウの生育環境と霞ヶ浦での分布拡大
14:05-14:20ナガエツルノゲイトウの監視・駆除の取組
14:20-14:35ナガエツルノゲイトウの駆除データの活用と評価指標
14:35-14:55ドローン・航空写真・人工衛星によるナガエツルノゲイトウの監視技術
14:55-15:10農業水利施設における貝類の簡易調査技術
15:10-15:30農業水利施設における外来貝類の被害対策
15:30-15:45農村地域におけるアメリカザリガニの防除手法
15:45-15:55全体質疑
15:55-16:00総評・閉会挨拶
場 :
オンライン開催
参加費 :
無料
参加申込 :
Webフォームによるオンライン申込み
https://forms.cloud.microsoft/r/FYEjHbasdw
申込締切 :
9月14日(月曜日)12時00分
催 :
農業農村工学会関東支部
催 :
(国研)農業・食品産業技術総合研究機構 農村工学研究部門
(国研)農業・食品産業技術総合研究機構 農業環境研究部門
援 :
(一社)農業土木事業協会
事務局 :
農研機構農村工学研究部門内
農業農村工学会関東支部2026年度技術研修シンポジウム事務局

3)新技術の紹介

■知的財産情報(89)「予測装置、予測方法、学習装置、学習方法、およびプログラム」が登録されました

農研機構が出願した以下の発明が、登録されました。

興味のある方は、独立行政法人INPITが運営する「特許情報プラットフォーム(J-Plat Pat)」からご覧ください。

  • 【特許番号】特許第7893472号
  • 【登録日】令和8年7月13日(2026.7.13)
  • 【発明の名称】予測装置、予測方法、学習装置、学習方法、およびプログラム

研究推進部 研究推進室渉外チーム 主査伊藤 もも

(関連URL)

4)農工研ニュースより

■農業用水の循環の可視化による渇水流量の予測手法の開発

河川からの取水量の約 7 割を占める農業用水の場合、取水された農業用水は水田地帯に配分された後、その一部が河川に還元(再度河川へ流入すること)しています。特に、渇水時には、上流から下流までの各地点での取水と還元の繰り返しにより、河川の流量が制御されています。

近年、水資源や水利用について、地球温暖化による降水・融雪の変動といった自然的条件、また農地面積や農家戸数の減少や、作付けする作物や作付け時期の変化といった社会的な条件が変化してきています。持続的に農業生産を続けるためには、今後起きつつある変化を理解し、ダム放流量の調整や取水制限などの短期的措置に加え、水利施設の整備、改修等の長期的な適応策を講じていく必要があります。

そこで、自然界の水循環と農業水利用の水循環を考慮した、シミュレーションモデルを作成しました。

(関連URL)

5)技術研修室より

■農村工学部門における技術研修の開催

7月13日から7月31日にかけて農林水産省農村振興局主催の2件の研修を行いました。

今回はこの2件の研修の様子をお届けします。

技術移転部 技術研修室

(関連資料)

6)研究者の横顔

■江波戸 宗大(えばと むねひろ)

前回の「研究者の横顔」を担当したご縁で、今回は他己紹介のバトンを引き継ぐことになりました。

編集担当から「次は江波戸(えばと)さんです。」と紹介された際は、失礼ながら存じ上げませんでした。しかし、江波戸さんの自己紹介原稿を読んで一変。そこには、思わず惹き込まれる魅力的な研究者ライフが綴られていたのです。

さっそく研究室へお邪魔してお話を伺うと、ご自身の歩みを自然体で語る姿が印象的でした。多くの人が憧れつつもなかなか真似できないスタイルを、愚直に、かつ楽しそうに実践される姿には感銘を受けました。インタビューの帰り道、車を走らせながら「なんて素敵な研究者だろう」と、思わず笑みがこぼれてしまったほどです。

それでは、多才で人間味あふれる江波戸さんの「研究者の横顔」をお楽しみください。

(他己紹介) 田中 良和

(自己紹介)

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【編集発行】
〒305-8609 茨城県つくば市観音台2-1-6
国立研究開発法人 農業・食品産業技術総合研究機構 農村工学研究部門
研究推進部 研究推進室 渉外チーム