野菜花き研究部門

花き病害図鑑

灰色かび病(ハイイロカビビョウ)

Gray mold(糸状菌)

植物名: スターチス(リモ二ウム) イソマツ科 Limonium spp.
病原菌: Botrytis cinerea
病徴写真

花柄の褐変腐敗

ハイブリッドスターチスの葉柄の症状。 葉かきが遅れると風通しが悪くなり、古葉から発病することが多い。

花柄の発病。

花弁および花柄が褐変する。

葉かき前の株元に胞子が形成されている。株が混み合うと地際部が侵され地上部が萎凋する。

がく片の発病。胞子が形成されている。

地際の根出葉で本病が発病すると地際部の茎が侵され上部が萎凋枯死し、一見、土壌病害のように見える。この場合罹病部には胞子が形成されている。

生育中は新梢や花蕾の発病が多い。
病原菌写真

PSA培地上の本菌菌叢、灰褐色の部分で分生子形成。黒色球形は菌核。
記載日: 2012年2月9日