野菜花き研究部門

花き病害図鑑

モザイク病(モザイクビョウ)

Mosaic(ウイルス)

植物名: チューリップ ユリ科 Tulipa spp.
病原菌: Tulip breaking virus,Cucumber mosaic virus,Lily mottle virus
病徴写真

TulipBreakingVirusによる花弁の色割れ。左から増色型(色の濃い部分ができる)、退色型、両者の混合。

萌芽期に見られる葉のモザイク症状

一般に白花・黄花では顕著な色割れは見られない。品種「マウリーン」で見られる緑色の色抜けの不揃いによるモザイク症状。

花茎に現れたモザイク症状(茎の赤色部分)

品種「アンジェリケ」におけるモザイク症状(左:罹病、右:健全)

枯れ上がり期に現れたモザイク症状

品種「白雲」の枯れ上がり期に見られる葉の白色条線症状

増殖型の病徴(花弁の一部が濃色になる)

白花では花弁に症状は出ないが、めしべの花柱が左の健全に比べ右の罹病株は緑色が部分的に薄くなり、柱頭は脱色する(品種「ブライトレディ」)。
病原菌写真

細長いひも状粒子(電子顕微鏡像)
記載日: 2012年1月12日