野菜花き研究部門

花き病害図鑑

菌核病(キンカクビョウ)

Sclerotinia rot,White bulb rot(糸状菌)

植物名: チューリップ ユリ科 Tulipa spp.
病原菌: Sclerotinia sclerotiorum
病徴写真

花茎の下部が水浸状に褐変する。病斑は大型の紡錘形になる。多湿時には病斑部周辺は白色菌糸で覆われることがある。やがて病斑部には初め白色、のち黒色の菌核が形成される。写真では左の花茎で菌核が形成されている。

萌芽時に見られる菌核病。葉腐病の病徴に類似するが葉腐病の病斑より大型のことが多い。ここでもやがて菌核が形成される。

促成栽培時の施設内で形成された本菌の子のう盤(キノコ)

花茎の水浸状軟化と病斑部に形成されつつある菌核

萌芽直後に発生した本病

地際部花茎に形成された菌核
記載日: 2011年7月11日