野菜花き研究部門

花き病害図鑑

葉枯病(ハガレビョウ)

Botrytis blight(糸状菌)

植物名: ユリ類 ユリ科 Lilium spp.
病原菌: Botrytis elliptica
病徴写真

大型病斑

大型病斑と小型病斑、大型病斑上で形成された分生子が飛散、二次伝染して周囲に小型病斑ができている。

腐敗枯死した葉に形成された本菌分生子

花弁に発生した本病褐色病斑

本病のために倒伏枯死直前の株

分生子柄先端の分生子、写真では分生子の多くが脱落したため、着生状態がよくわかる。分生子の大きさはB.cinereaよりもかなり大きい。

花蕾に発生した病斑

小型病斑

激発して大型病斑が多数形成された株。

初期の斑点病斑。

蕾に形成された小型病斑。

未開花の蕾が本病のため腐敗、大量の分生子を形成。
病原菌写真

同上。分生子柄と分生子。

培地上では分生子をあまり作らないが、被害葉を湿室にすると容易に形成する。

培地上の本菌菌叢

病原菌の分生子柄とその先端に形成された分生子の集塊。

病斑上に菌糸と分生子(湿室内)。

育苗トレイにおける葉の病斑
記載日: 2012年2月15日