芽ぶき/2013年12月28日撮影
11月6日に播種した小麦の種から芽が出始めました。芽が出るまでにおよそ50日あまり。これから来年の春までゆっくり成長していきます。

茎立(くきだち)/2014年2月13日撮影
小麦は、寒い冬の間は、ゆっくり成長しながら、小さい姿で越冬します。現在草丈は20cmぐらいになっています。このあいだは雪も降ったし、もう少しお休み。
あたたかい春が来たらグングン大きくなるぞっ!

次の二つの写真、同じ小麦のほ場なのに、比べるとどこか違いませんか?
最初の写真は小麦が途切れることなく植えられ、その次の写真は、ちょっとまばらかな?
新しい小麦品種を作るときには、背の高さや成長の違いなど、性格の異なる多くの小麦の中から、ブリーダー(育成者)が目指している小麦に近いものを絞り込んでいきます。
最初の写真は絞り込み初期の畑、その次の写真は絞り込みが少し進んだ畑です。


追肥作業/2014年2月14日撮影
小麦が春に向かってグングン大きく成長するよう、追肥しました。トラクタの散布機に配合肥料を補給しています。

配合肥料は粒状で、23(窒素):8(リン酸):10(カリウム)の割合で調合されています。

トラクタに取り付けた肥料散布機で肥料をまいていきます。
肥料をまく範囲は、トラクタを中心に10mほどの幅で、肥料が飛散するように調整しています。

追肥作業をした2月24日は小春日和のポカポカ陽気。
真っ青な空と天神山と赤いトラクターが鮮やかなコントラストでした。

中耕培土作業/2014年2月25日撮影
前日(2月24日)に引き続くほ場作業として、中耕培土作業を行いました。中耕培土作業は、ほ場の畝間の土を耕しながら小麦の株元に土を寄せてゆく作業です。

作業の目的は
①前日播いた肥料を小麦の株元に寄せること
②雑草の管理
③水はけを良くすること
④土を寄せることで小麦を倒れにくくする
などです。

トラクタに取り付けた中耕用の刃は、単に耕すだけではなく、耕した土を左右の畝に寄せられるような特殊な形状になっています。

除草剤散布作業/2014年3月10日撮影
気温の上昇により、成長するのは小麦ばかりではありません。畑の雑草もどんどん大きくなっていきます。天候や小麦畑の草の生え具合などを確認し、ほ場管理の担当職員が除草剤を小麦畑全面に散布する作業を行いました。


天薬剤散布の作業には、前回中耕培土に登場したトラクターが再び働いています。
この日は、薬液タンクを背負い(黄色い部分)、前面に折りたたみ式の薬剤スプレー用アームを装備しています。

順調に育つ小麦/2014年3月25日撮影
春分を過ぎて、日ざしも強くなり、南からの風が心地よく感じられます。天神のほ場風景は、緑のじゅーたんを敷き詰めたようになってきました。

小麦の葉も、青々と生長を続けています。

天神ほ場では、畦畔の雑草を省力管理する実験も行っています。
撮影日には、斜面に植栽した芝在来品種「朝駆(あさがけ)」の雑草をおさえる効果を見るための調査を行っていました。

中耕培土作業/2014年4月11日撮影
中耕培土作業は、畝間の土を耕しながら、小麦の根元に土を寄せていく作業です。実際にトラクタに取り付けた中耕用の刃で、畝間を耕し、土を根元に寄せています。



作業終了。
この作業により、小麦が倒れにくくなります。

追肥作業/2014年4月17日撮影
トラクタに取り付けた散布機に化学肥料(硫安。窒素21%)を補給。
白い散布部分が左右に動き、肥料をまいていきます。

この時期の追肥は"開花期追肥"と呼ばれ、子実タンパク(収量)を高めるため実施しています。


かなり大きく育ちました。6月の収穫まであと1ヶ月。
ガンバレ、天神山のこむぎたち!!
