わたしたちが日常で食べている小麦のほとんどは、アメリカ、カナダ、オーストラリアなど外国から輸入されています。しかし、最近では農研機構をはじめ各地域の研究所において、外国産に負けない高品質な新しい小麦が相次いで誕生しています。2012年に農研機構西日本農業研究センターが育成した「せときらら」も、たいへん有望なパン用小麦の品種として注目されています。
ところで、みなさんは小麦はどういうふうに栽培されているのかご存じでしょうか。 この「せときらら」のPR活動をしているなかで一般消費者の方とお話しをしたときに、意外に植物としての小麦について目に触れていないことがわかりました。 そこで、当研究センターの小麦育種のフィールドとなっている天神ほ場(福山市蔵王町)から、「こむぎたち」の成長の記録を写真で紹介したいと思います。