播種作業/2014年11月6日撮影
11月3日の月曜日から天気が続き、畑が乾いたところで、平成26年の種まきの開始です。当研究センターでは、乗用管理機に専用播種機を付けて、一気に4条植えです。

色々な系統の小麦を1畝の中に播くため、シーダーテープの処理と確認のために、職員があとについて歩きます。
芽が出るまでおおよそ10日。早く出ないかな。


中耕培土作業/2015年3月27日撮影
11月に種まきをした小麦たちが、40cmくらいになりました。本日は、中耕培土作業を行っています。中耕培土作業は、ほ場の畝間の土を耕しながら小麦の株元に土を寄せてゆく作業です。

今日使っている機械は、11月の種まきで使用した乗用管理機に、中耕用の刃をつけたものです。

作業の目的は、
①雑草の管理
②水はけを良くすること
③土を寄せることで小麦を倒れにくくする
などです。

昨年は、4月中旬に花が咲いていました。今年はいつ頃咲くかな。

薬剤散布/2015年4月30日撮影
11月に種まきをした小麦たちの幼穂が膨らみ、開花が始まりました。本日は、赤カビ病防除のための薬剤散布を行っています。

今日使っている機械は、種まき、中耕培土で使用した乗用管理機に、薬液タンクを背負い(黄色い部分)、折りたたみ式の薬剤スプレー用アームを前面に装備しています。 アームを開くことで、一度に10mの幅に薬剤散布をすることができます。

白っぽいのがおしべで、テントウムシがアブラムシを食べていました。

穂摘み(ほつみ)作業/2015年5月26日撮影
つい1ヶ月ほど前まで、青々としていた「天神山のこむぎたち」が、小麦色に成熟しました。麦を収穫するこの季節を、「麦秋(ばくしゅう)」と表現する理由がよくわかります。
そういえば、最近、テレビ番組のクイズなどでも、「麦秋」をよく耳にします。

「穂摘み」作業は、有望品種の育成へとつながる「収穫」です。
収穫作業なので、晴れた日に行いますが、暑さと、強い日差しの中、体調管理にも気を配りながら行っています。ところで、今回の「穂摘み」作業は、①草丈が中程度、②早生、③穂そのものが立派、という3つの条件を満たす穂を、1列(1畝)ごとに200穂程度を選抜しながらの収穫となります。ちなみに、穂摘み作業は約150畝分、行います。また、選抜した穂は、畝ごとに100穂×2束にして、紐でつなぎ、畝番号などの各種情報を記した札をつけて、「乾燥」の工程に入ります。
なお、乾燥後は、外皮である籾(もみ)を取り除くための「脱っぷ(だっぷ)」という工程が待っています。通常の収穫も大変ですが、品種育成のための「穂摘み」作業も大変で、加えてこのように手間のかかる作業です。




収穫作業/2015年6月10日撮影
今日は、梅雨の合間をぬって収穫作業を進めています。前回の収穫(穂摘み作業)とは異なり、今回はコンバインによる収穫ですが、天気を見ながらの収穫のため、2台で一気に刈り取りです。こちらのほ場では、選抜(5月26日の穂摘み)が終わった残りの小麦を刈り取っています。

こちらのほ場では、種子用の小麦の収穫を行っています。

収穫した小麦がたまると、軽トラックのコンテナに移して、乾燥機に運びます。

軽トラックのコンテナに、搬出用のホースをつないで、収穫した小麦を乾燥機に移します。
高水分の小麦を長く放置すると、発芽率が低下したり、品質劣化を起こすため大急ぎでの作業です。
乾燥は数日間行いますので、乾燥機へ搬入し、送風を開始したら今日の作業は終了です。


