品種詳細
ななはるか
なたね「ななはるか」は成熟期が早い無エルシン酸系統である。九州南部地域において「ななしきぶ」より成熟期が4日早く、梅雨入り前に収穫可能である。また、圧搾油の食味がやや優れる。
主要特性
- なたね「ななはるか」は、1995年東北農業試験場 (現 東北農業研究センター) において、早生で多収のエルシン酸含有品種「チサヤナタネ」を種子親に、中生で耐倒伏性に優れる無エルシン酸系統「盛脂148」を花粉親として交配、系統育種法により育成した。
- 育成地において、「ななはるか」は温暖地向きの「ななしきぶ」および寒冷地向きの「キザキノナタネ」と比較して成熟期が早い。「ななしきぶ」より越冬性はやや劣り低収である。子実はエルシン酸を含まず、容積重がやや大きく、外観品質は同程度である。
- 鹿児島県内において、「ななはるか」は「ななしきぶ」と比較して成熟期が4日早い。やや低収であるが、子実は含油率がやや高く、容積重がやや大きい。東串良町における収油量は同程度である。
- 実需者および育成地における食味評価では、「ななはるか」の圧搾油は「ななしきぶ」と比較し、やや優れた品質である。
栽培適地
九州南部地域
出願番号 (出願日) |
公表日 | 登録番号 (登録日) |
育成者権の存続期間 |
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28550 (2013年9月27日) |
2014年2月 5日 | 24831 (2016年3月 7日) |
25年 (満了日:2041年3月 7日) |
交配組み合わせ | 旧系統名 | ||
チサヤナタネ x 盛脂148 | 東北96号 |