NAROフェノタイピング拠点群の紹介

NAROフェノタイピング拠点の目的

作物の農業特性は環境によって大きく変動します。その精密な計測(フェノタイピング)には多くの時間と労力そしてコストがかかります。そのため、信頼性の高いデータを大量に得ることは困難でした。想定される環境に適応する品種の迅速な開発や栽培技術の高度化、およびそれを支える科学的な知見の蓄積を効率的に行うためには、これらの課題の解決が求められます。
農研機構では、NAROフェノタイピング拠点を整備し、環境を厳密に制御できる栽培施設の導入と、作物の特性を地上から地下部まで自動で正確に計測できる技術の開発を進めています。作物の生育や環境応答に関する高精度で大量のデータを収集し、基礎から応用までさまざまな研究開発に活かすことで、農作物の安定的な生産や更なる生産性の向上の実現を目指します。