研究活動報告

令和4年度 カットブレーカー実演会を開催

情報公開日:2022年9月12日 (月曜日)

日時

令和4年8月30日(火曜日) 13時00分~14時00分

場所

一心米麦営農組合所属生産者 圃場 (北海道美唄市一心町2区)

参加者数 (主催者除く)

54名 (うち生産者・農業団体 36名、行政・普及 17名、試験研究機関 1名)

開催趣旨

畑作物の生産性向上には、圃場の排水改良や土層改良が必要な場合が多く、生産者からは迅速で簡単に実施できる心土破砕の効果と適用性を高める技術が求められています。そこで、農家が迅速で簡単に実施でき、深層まで全面的に破砕できるカットブレーカーの紹介と実演を行いました。

開催概要

開発者(農研機構農村工学研究部門 農地基盤情報研究領域 北川グループ長補佐)より、カットシリーズの特徴として、(1) 心土破砕を長持ちさせること、(2) 幅広く、深くまで施工できることが紹介されました。また、カットブレーカーminiの特徴として、(3) V字刃で抵抗少なく刃が入り込むとともに、(4) V字刃に乗る土の重みでV字刃が浮かないようになる、などが解説されました。


冒頭あいさつ


北川氏(写真右から2人目)による説明

実演

生産者の運転でカットブレーカーminiが実演されました。なお、実演中にも参加者と北川氏との間では活発な質疑応答が行われました。


生産者による施工


施工後の視察風景

質疑

主な質疑として、カットドレーンを利用している生産者からの「暗渠を傷めない程度に使う場合に、カットブレーカーの浅がけには効果があるか」という質問には、「カットブレーカーは浅がけもできるが、浅がけ専用の他メーカー機種に比べてやや劣るので、深がけとして使用するのが望ましい」との回答がされました。また、「小さい面積で斜めに施工することは可能か」との質問に対しては、「可能だが斜め施工より直行施工のほうが効果的に排水される」と説明がありました。