研究活動報告

人間工学会 2025年「標準化貢献賞」を受賞しました

情報公開日:2025年7月 3日 (木曜日)


受賞者

  • 菊池 豊 (農業機械研究部門 システム安全工学研究領域 協調安全システムグループ長)

受賞概要

 本賞は、人間工学会が人間工学関連の標準化(ISO、ISO/IEC、JIS 等)に貢献され、顕著な活動が認められ成果を収めた者に対して授与するものです。2022年に創設された賞であり、同年には弊所に在籍していた石川文武氏も受賞しています。
  農作業は肉体労働が多く、重量物運搬やきつい作業姿勢が背景となる腰痛など大きな問題となっています。生産者の高齢化や農業労働力の減少によってさらに深刻化することが想定されます。これに対するスマート農業技術の開発と活用・普及が期待されています。
 こうした中で、20年間、国際規格ISOの委員を勤め、農業分野の専門家として重量物運搬の基準や作業姿勢評価などに関する規格の改訂作業へ参画し、研究成果や農業分野の課題を踏まえて審議し、労働負担軽減や健康障害の低減のための国際ルール作りに貢献しました。さらに、JIS委員会に参画して日本国内にもこれらの成果が反映されています。
 これらの貢献が評価され、このたび受賞に至りました。

受賞年月日

  • 2025年5月23日