●受賞対象となった成果
ループ式ハンドルを有する歩行用トラクタに挟まれる現象の力学的特性の解明
●受賞者
- 梅野 覚 (農業機械研究部門 システム安全工学研究領域 予防安全システムグループ)
●成果の概要
我が国の歩行用トラクタ死亡事故の約4割は挟まれ事故であり、特にループ式ハンドルでは後退時に支柱や樹木に挟まれる危険性が高いことが知られています。本研究では、ループ式ハンドルでの操作力や挟圧力を測定する技術を具体的に提案するとともに、挟まれ現象の力学的特性を解明しました。これらの成果は、挟まれによる農作業事故に対する新たな安全装置の開発を行う上で、作用力を測定する基盤技術の確立と改善要件解明に大きく貢献します。また、これらの成果は、他産業に比べて発生割合が高い農作業死亡事故の低減や、幅広く老若男女が使用する歩行用トラクタの作業安定性・快適性の向上に大きく役立つことが期待されることから、今回の受賞につながりました。
●受賞年月日
2025年9月12日

